ジャガイモ栽培 5月
5月のジャガイモ畑、三鷹
ジャガイモは、春のまだ早いうちから植え付けが始まります。
栽培期間はだいたい3ヶ月ほどなので、収穫は初夏頃となります。
5月に入って気温も上がると、ジャガイモの生育スピードもどんどん早くなります。
地上部分が育っていくことで、地下のイモも育っているかと思うと、
栽培期間中の手入れにも力が入ります。
ジャガイモ栽培では、5月にどのような作業が必要なのでしょうか。
[ジャガイモ栽培 5月]
■5月のジャガイモ
4月の頭に芽が出そろった後は、気温の上昇とともに芽がどんどん伸びてきます。
葉や枝が茂ってくると、いかにも元気に育っているように見えて嬉しいですが、
気を抜くと倒れることもあるので、注意が必要です。
また、この時期は蕾がついて花が咲くこともあります。
花が咲くと、摘めば良いのか、それともそのまま鑑賞しておけばよいのか迷います。
品種によっては、蕾もつかないこともあるので、何が正解か分からなくなります。
ジャガイモが生長してくるにつれ、どう対処して良いのか分からないことも出てきます。
そんな時にきちんと対応できるよう、栽培に必要な手入れや作業を進めましょう。
■5月の作業
・追肥
4月に1回目の追肥をしていますが、5月は2回目の追肥のタイミングです。
目安としては、蕾が発生してきた頃ですが、栽培状況や品種によっては、
蕾がつきにくい場合もあります。
そうなると、いつが2回目の追肥のタイミングか分からなくなります。
そんな時は、1回目の追肥の1ヶ月後に2回目の追肥を与えるようにします。
蕾が発生するのも、ちょうど1回目の追肥から1ヶ月ほど経過した頃なので、
目安として分かりやすいです。
ただ、プランターや鉢を使った容器栽培の場合は、水やりの都合などによって、
地植えよりも肥料成分が流亡しやすいです。
そのため、1回目の追肥から2週間~3週間後に、
2回目の追肥を行うようにすると、肥料切れを起こす心配が減ります。
ジャガイモ栽培での肥料については、こちらに詳しく書いています。
・土寄せ
追肥をする時は、土寄せを一緒にしておくのがお勧めです。
5月にもなれば、ジャガイモの茎もかなり長く伸びてきます。
そのままにしておくと、どうしても倒伏しやすくなるので、土寄せをして補強します。
また、土の中にできた新しいイモが地表に出てしまうと、緑化して食べられなくなります。
土寄せは、追肥のタイミングで行うのが一般的ですが、
もし地表にイモが見えている時や、茎が倒れそうな時は、
適宜土寄せをしておくようにすると安心です。
土寄せに関する詳しいやり方は、こちらに書いてあります。
・支柱設置
マルチ栽培で土寄せをしていない場合や、土寄せしていても倒伏が心配な時は、
支柱を設置するのがお勧めです。
ジャガイモの茎1本1本に支柱を挿すと、中のイモを傷つける可能性があります。
それぞれに支柱を設置するよりも、栽培エリア全体を支柱と紐などを使って囲い、
倒れないような工夫をしましょう。
倒伏の原因や倒伏しそうな時の対処法は、こちらにまとめています。
・水やり
水やりは、必要であれば行います。
ジャガイモは、やや乾燥気味に育てますが、過乾燥は肥料の効きを悪くし、
生育不良の原因となります。
反対に、過湿は根腐れや病気の原因となるので、注意します。
・病害虫
4月に引き続き、害虫被害が目立ちやすい時期です。
見つけ次第捕殺し、被害が大きくならないよう、見回りを強化しましょう。
・花を摘むかどうか
ジャガイモはナス科のため、花はナスの花によく似ています。
無骨なイメージのジャガイモですが、花は意外と美しいのです。
品種によって花色が異なるのも、魅力の1つです。
けれど、栽培中に開花すると、花を摘んだ方が良いのか、
それともそのまま咲かせておいた方が良いのか、悩みます。
花を放っておくと、そちらに養分がとられてしまい、
土中のイモが育たないという話もあります。
けれど、実際には、開花とイモの肥大にはあまり関連性はなく、
花を放っておいてもイモが小さくなることは少なく、
花を摘んでもイモが大きくなるわけではありません。
品種によっては、花が咲きにくいものもあるので、
せっかく咲いた花を観賞して楽しむのも良いでしょう。
ジャガイモの花については、こちらに詳しく書いています。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方