ジャガイモ 肥料
ジャガイモを育てる時も、肥料は必要不可欠です
大きなジャガイモがごろごろ収穫できるようになるためには、
生育途中に最適な肥料を切らさないことがポイントです。
けれど、あまりにも多肥にしてしまうと、今度は生理障害などが出たり、
害虫が寄りやすくなることがあるため、注意が必要です。
ジャガイモを栽培する時に必要な肥料には、どのような種類があるのでしょうか。
また、どれくらいの肥料を与えると良いのでしょうか。
[ジャガイモ 肥料]
■元肥
元肥は、植え付け前や植え付け時に土に加える肥料です。
ジャガイモはイモの中にある程度の養分を溜めているため、
最初はそれを使って発芽・生育を始めます。
けれど、それだけでは大きく育つには足りません。
補うために、イモの中の養分が切れた時のために、元肥を加えておきましょう。
・地植え
地植えで育てる場合は、植え付け時に元肥を施します。
使用する肥料は、窒素・リン酸・カリが8:8:8などの化成肥料や、
ジャガイモ専用肥料などで構いません。
ジャガイモの場合、タネイモを植え付ける時に肥料をまきます。
5cmほどの深さに掘った溝にタネイモを等間隔に置き、
その上に2cm~3cmほど覆土します。
その上から、1㎡あたり100g~150gほどの肥料をばらまき、
さらにその上に土を10cmほど盛ります。
*ジャガイモはそうか病にかかりやすく、防除のために、
1㎡当たり石灰の施用量は少なめ(50g)にし、
堆肥(たいひ)は500gくらいでよく耕してください。
・プランター、容器
プランター栽培の場合は、市販の培養土を使うことが多いかと思います。
市販の培養土には、すでに元肥として肥料が含まれているので、
わざわざ肥料を足す必要はありません。
培養土にもたくさん種類があって迷いますが、
基本的には水はけと水もちの良い土なら、あまり種類は問いません。
よく見かける野菜用の培養土で十分です。
心配な方は、最近はジャガイモ専用の培養土が販売されているので、
そちらを使っても良いでしょう。
ゴロゴロとれるじゃがいも肥料ジャガイモ肥料1.6kg価格1,000円前後
■追肥
ジャガイモ栽培中、元肥として加えていた肥料も、しだいに切れてきます。
栽培後半には、枝葉を伸ばすだけでなく、地中では新しいイモが育ってきます。
この時に肥料が切れると、うまく育たなくなるので、追肥は欠かせません。
ジャガイモの基本の追肥は、2回です。
1回目は芽かきをした時で、2回目は蕾がついた頃です。
これは地植えでもプランターでも変わりません。
ただし、地植えとプランターでは、肥料成分の流亡率が異なるので気をつけます。
葉色を観察して、肥料の過不足を判断します
・地植え
追肥を行う時に使う肥料は、元肥として加えた肥料と同じで構いません。
1株あたり10g程度を追肥します。
花が咲くまでの間に、追肥を行っていても、
葉色が悪くなる場合は、肥料が切れているサインです。
即効性のある液体肥料を規定通りに薄めて、水代わりに与えて様子を見ます。
肥料焼けが心配な場合は、少し薄めに希釈して与えても構いません。
ただし、花が咲いた後は、葉色が悪くなっても追肥は不要です。
ジャガイモ、プランターでの植え付け
・プランター、容器
プランターでジャガイモを育てる場合、
水を与える時には、プランターの底から水が出るまでたっぷりと与えます。
この時に出てきた水の中には、肥料成分が溶け出たものが混ざっています。
そのため、地植えに比べるとプランターでは、肥料成分の流亡が多くなります。
本来は効果が長続きするはずの化成肥料でも、
流れ出る肥料成分が多ければ、効き目が切れるのも早くなります。
芽かきの後、木のようすを見て、1回目は、化成肥料を10g、
2回目は、2~3週後に10gを与えます。
葉色が悪くなったら、地植えの時と同じように液体肥料を与えて様子を見ましょう。
また、追肥を液体肥料にすることもできます。
液体肥料は、即効性がある分、持続力がありません。
追肥と追肥の間隔が広くなると、肥料切れが起きやすくなります。
追肥に液体肥料のみを使う場合、1週間に1回のペースで水代わりに与えます。
この時に使う液体肥料も、窒素・リン酸・カリが同等のもので問題ありません。