ジャガイモ栽培 12月
秋ジャガは、収量がやや落ちますが、コクがあって美味に育ちます
ジャガイモ栽培は、主に春がメインですが、秋にも栽培が可能です。
秋ジャガイモの栽培も、ほとんどの場合が12月になれば収穫を迎えます。
それまでは地上部が茂っていたのに、収穫期を迎えると、
急激に黄変や枯れこみが増え、少し寂しさを感じます。
12月のジャガイモ栽培では、どのような作業が可能なのでしょうか。
[ジャガイモ栽培 12月]
■12月のジャガイモ
秋ジャガイモとして栽培していたジャガイモも、11月下旬頃から収穫が始まります。
12月中には、ジャガイモの地上部も枯れてくるはずです。
冬は寒さによって霜が降りることがあります。
霜が降りて土が凍ると、土中のイモにも影響することがあるので、
地上部が枯れてきたら、早めに収穫を行いましょう。
地上部が枯れてくると、それまでの青々とした状態が見ていた分、少し寂しくなります。
けれど、地下には新しく育ったイモがごろごろしていると思えば、
寂しさを超えてワクワクしてきます。
容器栽培の秋ジャガ、収穫前
■12月の作業
・水管理と収穫
ジャガイモが生育している間は、あまり強く乾燥しないように水管理を行いますが、
収穫期が近づいてきたら、乾燥させるようにします。
というのも、収穫する時に土が湿っていると、
ジャガイモの貯蔵性が落ちるためです。
土が水分を含んでいると、掘り出したイモに泥が付着しやすくなります。
泥には水分が多く含まれているため、
収穫後に乾燥させたとしても水分が抜けにくく、カビや腐敗の原因となります。
また、イモ自体にも水分が多く含まれているため、傷みやすくなります。
できれば、収穫する時には土が乾いているよう、水やりを調整します。
また、収穫する日の前後は、雨が降らない日を選びましょう。
水やりをしていなくても、雨が降ってしまっては意味がありません。
収穫する時に土が乾燥していれば、
掘り出したイモの表面を軽くなでるだけで土汚れがとれます。
また、収穫後に軽く天日干しすれば、表面の水分も飛び、貯蔵性が上がります。
掘り出したイモに泥が付着するとカビや腐敗の原因となります
・冬植え栽培について
ジャガイモ栽培といえば、春と秋のイメージがあります。
けれど、冬植えという作型も存在します。
ただ、冬植え栽培に関しては、沖縄や奄美大島など、
暖かい地域での栽培が前提となります。
沖縄や奄美大島では霜が降りることが、まずありません。
ジャガイモは寒さに弱く、霜が降りるととたんに枯れ始めます。
秋ジャガイモ栽培でも、寒さが強くなり、霜が降り始めると地上部が枯れ、
その後すぐに収穫となるのは、そのためです。
冬植え栽培の植え付け適期は、10月~12月です。
栽培期間が真冬になるので、他の中間地や寒地では、
気温が低すぎてジャガイモの生育に適していません。
ところが、暖地の中でも特に暖かい沖縄などでは、それも可能になるのです。
植え付け後の管理は、春ジャガイモや秋ジャガイモとほぼ同じです。
芽が出そろったら芽かき、追肥、土寄せを行い、
その後も様子を見ながら追肥や土寄せを繰り返し、
地上部が枯れてきたら収穫を行います。
ジャガイモ栽培は、植え付けの時期が変わっても、
栽培期間中に行う作業自体は、あまり変わらないのです。
ジャガイモの冬植え栽培に関しては、こちらに詳しく書いています。
気になる方は、ぜひ参考にしてください。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方