ジャガイモ栽培 11月
蕾がついた頃が、2回目の追肥の目安です
ジャガイモ栽培は、春と秋の2回できます。
秋ジャガイモは、夏の終わりに植え付けるので、栽培初期は暑さが残っていますが、
栽培が進むにつれ、気温も徐々に下がってきます。
11月に入ると、気温もぐんと下がり、日中でも肌寒い日が増えてきます。
秋ジャガイモの栽培も、終盤になってきます。
11月にできる作業とは、何があるのでしょうか。
[ジャガイモ栽培 11月]
■11月のジャガイモ
夏の終わりにタネイモを植え付けたジャガイモも、
順調に育てば11月には茎葉が茂っていることでしょう。
中には、花を咲かせるために蕾をつけているものもあるかもしれません。
11月に入ってすぐは、まだ暖かい日がありますが、中旬を過ぎると、
夜間に冷える日も出てきます。
霜が降り始める地域もあるでしょう。
ジャガイモは、暑さにも弱いですが、寒さも苦手です。
霜や寒風に当たることによって、地上部が枯れてきます。
それまで青々と茂っていたジャガイモが、急激に黄変してくると焦りますが、
これは収穫のサインです。
この収穫のサインが出るまでに、できる作業はいくつかあります。
最後の最後までしっかり手入れをして、地中のイモを大きく肥大させましょう。
プランターでも美味しいジャガイモが栽培できます
■11月の作業
・追肥
11月は、2回目の追肥の時期です。
2回目の追肥は、蕾がついた頃が目安になります。
けれど、ジャガイモの中には、花を咲かせるものと咲かせないものとがあります。
花を咲かせる品種も、栽培環境や生育状況によっては、
花を咲かせないこともあります。
こうなると、追肥のタイミングがつかみにくくなります。
そこでもう1つ、追肥の目安となるものがあります。
それが、1回目の追肥から、どれくらい経過したかです。
1回目の追肥から、1か月くらい経過した頃が、2回目の追肥のタイミングです。
9月上旬に植え付けたら、たいてい10月上旬には芽が出そろいます。
このタイミングで1回目の追肥をしておけば、1ヶ月はその肥料で生育できます。
その後、1回目の追肥から1ヶ月も経つと、ちょうど肥料が切れてくる頃なので、
2回目の追肥となるのです。
ジャガイモの栽培期間から考えると、ちょうど1ヶ月おきに追肥する形になります。
2回目の追肥をきちんとしておくことで、最後のイモの肥大を促すことができます。
ジャガイモの追肥については、こちらに詳しく書いています。
・土寄せ
2回目の追肥をしたなら、土寄せも一緒にしておきましょう。
やり方などは、1回目の追肥にした土寄せと同じです。
基本的には、追肥のタイミングで土寄せをしますが、
そうでない時に土寄せをしても構いません。
新しくできたイモが地表に出ている時や、茎が倒れやすくなっている時など、
気になる時に土寄せをしておけば、安心です。
土寄せに関する詳しいやり方は、こちらにあります。
・水やり
ジャガイモは乾燥気味でも育ちますし、
むしろ過湿になると病気の可能性が高くなるので、避けるようにします。
収穫の時期が近づいてくるまでは、土が乾いていたら水やりを行います。
ただし、収穫が近くなってきたら、水やりをストップします。
収穫の時は、土が乾いている状態がベストです。
土が濡れていると、イモ自体が湿気を含みますし、
泥がイモについて乾燥が難しくなります。
収穫後に干して乾燥させても、なかなか乾かず、傷みの原因となります。
・害虫駆除
11月になっても、まだ害虫の危険性はあります。
涼しくなっても気を抜かず、見回りを続けましょう。
もし害虫をみつけたら、すぐに捕殺するなど、対処しましょう。
早めに対処することで、被害を軽減できます。
地上部が黄変して枯れてきたら、収穫のサインです。
・収穫
11月下旬頃には、霜が降り始める地域もあります。
霜に当たると、ジャガイモの地上部は黄変し、枯れてきます。
また、霜に当たってなくても、強い寒風に当たることでも、黄変が始まります。
地上部が黄変して枯れてきたら、収穫のタイミングです。
土が凍ると、中のイモにも異常が出るので、寒さが厳しくなる前に収穫しましょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方