ジャガイモ栽培 4月
東京、4月下旬のジャガイモ畑
ジャガイモも、4月に入ると芽が出そろってきます。
土作りや植え付けの時点で、すでに栽培はスタートしていますが、
地上に芽が出てくるといいよいよ栽培本番といった気持ちになります。
徐々に気温も上がってくる4月には、
やっておきたい作業や気を付けたいことがいくつかあります。
ジャガイモ栽培で4月に必要な作業とは、どのようなものがあるのでしょうか。
[ジャガイモ栽培 4月]
■4月のジャガイモ
春ジャガイモは、2月下旬~3月上旬が植え付け時期です。
ジャガイモは、植え付けから2週間~4週間ほどで地上に芽が出てくるので、
4月はちょうど芽が出そろってくる時期でもあります。
植え付けから芽が出るまでに時間がかかるので、やきもきすることも多いですが、
無事に地上に芽が出てくると、ほっとします。
地上に芽が出てくるまでは、よほど乾燥した時以外の水やりをするくらいで、
他には特にできることがありません。
けれど、無事に芽が出てきてからは、栽培のための作業が本格化します。
4月は作業が少し詰まっているように感じますが、
作業それぞれは特に難しいというわけではないので、1つずつ丁寧に進めていきましょう。
■4月の作業
・芽かき
ジャガイモの芽が地上に出て、全体的に10cmほど伸びてきたら、
育てる芽だけを残してあとは取り除きます。
この作業を芽かきと呼びますが、ジャガイモ栽培では欠かせない作業の1つです。
タネイモを見ると、芽が出てくる箇所がたくさんあります。
しかも1か所から1つだけ芽が出るとは限らず、複数の芽が出ることもあります。
それが何か所もあるため、地上に芽が出てくる時も、1本とは限りません。
2本~3本ていどなら問題ありませんが、あまりにもたくさんの芽をそのまま育てると、
養分が分散しすぎてしまい、思ったようにイモが大きくなりません。
芽の数だけイモの数も増えやすくなりますが、
その分小さくなる可能性も高くなるので、芽かきをして調整します。
芽かきに関する詳しい情報は、こちらにあります。
芽かきと追肥を行う時期です
・追肥
芽かきと同じタイミングで行いたいのが、最初の追肥です。
土作りの段階で、元肥は入れていますが、植え付けから1ヶ月ほど経っているため、
元肥の効果も切れ始める頃です。
このタイミングで追肥をしておくと、出てきた芽の生育を促すことができます。
追肥は、地植えなら1株あたり10g、
容器栽培なら10gをパラパラと全体にまくのが基本となります。
追肥の詳しいやり方やタイミングは、こちらに書いています。
・土寄せ
ジャガイモの芽が10cmほど伸びてきたら、芽が倒れにくくなるよう、
土寄せも行いましょう。
この時期の芽かき・追肥・土寄せはセットで行うので、覚えておくと便利です。
株元に土をかぶせておくことで、芽かきによってぐらついている株元をしっかりと固定し、
風などによって芽が倒れ、葉や枝が傷つくのを防ぐことができます。
ジャガイモの土寄せの詳しいやり方は、こちらを参考にしてください。
・水やり
地上に芽が出るまでは、タネイモに含まれている水分で十分ですが、
芽が出てからは、生育に必要な分だけの水分を、補う必要があります。
あまりにも乾燥しすぎると、枯れることはなくても、生育不良になります。
ただし、ジャガイモはやや乾燥気味に管理するのがお勧めです。
大量に水を与えて、常に土が湿った状態になると、
過湿となって病気や根腐れの原因となります。
特に、本格的な生育がスタートする4月頃は、気温も安定していません。
日中は暖かくても、朝や夜は冷える日が多いです。
気温が低ければ、それだけ土も乾きにくくなるので、必ず土の状態をチェックしてから、
乾いていたら水やりを行いましょう。
・病害虫
春になると、害虫や病気の発生が増えます。
害虫は、アブラムシやヨトウムシ、ニジュウヤホシテントウなどが多いです。
いずれも目視できるので、見つけたら捕殺します。
葉裏などにくっついていることも多いので、見回りの時は表面だけでなく、
葉裏もよく観察しましょう。
ジャガイモに発生しやすい病気の多くは、過湿によって起こる可能性が高くなります。
水管理を徹底し、過湿にならないよう注意します。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方