秋ジャガイモ 収穫タイミング
ジャガイモは春に栽培するものというイメージが強いですが、
地域によっては秋ジャガイモの栽培が可能です
秋ジャガイモも、春ジャガイモと同様に、家庭菜園で人気があります。
暑さが和らいだ頃に植え付けを行いますが、気になるのは収穫のタイミングです。
秋ジャガイモの収穫のタイミングは、いつなのでしょうか。
[秋ジャガイモ 収穫タイミング]
■秋ジャガイモの収穫タイミングは？
春ジャガイモは、気温が低い時期に植え付けを行い、
栽培中に徐々に気温が上がっていきます。
秋ジャガイモの場合はその反対で、気温が高めのうちに植え付けを行い、
栽培中に徐々に気温が下がっていきます。
春ジャガイモの場合は、気温が高くなるため、なかなか地上部が枯れません。
ジャガイモは寒さに弱いため、秋ジャガイモの場合は、
気温の低下とともに自然に地上部が枯れていきます。
そのため、気温の低下が早い地域では、栽培はあまり適さないといわれています。
秋ジャガイモを育てていると、気温が下がってくるにつれ、
だんだんと地上部が黄色く枯れてきます。
あまり早くに収穫をすると、
まだ十分にイモが肥っていないのに掘り上げてしまうこととなるため、
地上部がやや黄色くなった程度では、まだ収穫のタイミングとはいえません。
地上部が全体的に黄色くなって枯れたら、収穫のタイミングです。
地上部が多少枯れた程度であれば、地中のイモはまだ肥大できるので、
十分に育ってから収穫するのがポイントです。
秋ジャガイモの収穫時期は、日付で言うと11月下旬～12月初旬頃です。
*栽培暦やデータ、適した品種はこちらをご覧ください。
>>ジャガイモ 秋植え
標準プランターで育てたデジマ
■秋ジャガイモの収穫のコツ
秋ジャガイモを収穫する時には、いくつかのコツがあります。
収獲する時には、このコツを頭に入れておくと、
秋ジャガイモでの失敗が少なくなります。
・霜に当てすぎない
秋ジャガイモは、地上部が枯れてから収穫を行うのが基本です。
ただ、育てている地域や、その年の気候によっては、
例年よりも早く霜が降りるようになることがあります。
ジャガイモは寒さが苦手なので、霜に当たると地上部が急速に枯れていきます。
もちろん、地上部が寒さによって枯れるだけなら問題ありません。
問題なのは、霜が降りる時に土が凍ることです。
土が凍ると、土中のイモまで凍ってしまい、イモの状態が悪くなります。
秋ジャガイモの収穫のタイミングが、地上部が枯れてからであっても、
気温が下がって霜が降りる場合は、早めに収穫をしておいた方が良いでしょう。
秋ジャガは収量は多少下がりますが、旨みが凝縮して最高の味です
・土が凍るのを防ぐ
急激な冷え込みによって土が凍ると、中のイモが傷みます。
これを防ぐために、防寒対策をしておきましょう。
ジャガイモ栽培で行える防寒対策には、マルチやトンネルがあります。
ジャガイモ栽培でのマルチといえば、黒いビニールマルチがメジャーです。
けれど、秋ジャガイモはまだ暑さが残る頃に植え付けを行うことが多いため、
黒マルチを利用すると、地温が上がりすぎてタネイモが傷むことがあります。
気温が低下するまでは、マルチなしでも問題ありません。
ただし、気温が低くなってきて土が凍る可能性が出てきた時には、
マルチをして土が凍ったり霜が降りたりするのを防ぐようにします。
秋ジャガは、カレーにもおいしいです！
栽培途中から使えるマルチなら、
やはりワラやもみ殻などの有機マルチがお勧めです。
また、地上部も寒さから守りたいという場合は、トンネルの設置がお勧めです。
トンネルで覆う時に使う資材は、寒冷紗かビニールが良いでしょう。
ただ、あまり気温が低くないのにビニールトンネルを設置すると、
日中にトンネル内の気温が急激に高くなります。
ジャガイモは暑すぎる環境も好みませんので、
温暖地では高温になりすぎるビニールトンネルより、寒冷紗の方が良いでしょう。
寒さがひどい場合は、ビニールトンネルでも構いませんが、
中が換気できるように、穴をあけておきます。
トンネル用のビニールには、穴があいたタイプと、そうでないタイプがあります。
穴があいているタイプは便利ですが、新たに買い求めるのが面倒な場合は、
穴があいていないビニールにハサミなどで換気用の穴をあけておくと良いでしょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方
