ジャガイモ栽培 6月
まだ花が咲いている6月のジャガイモ畑
ジャガイモは、春栽培がメインですが、
中間地や暖地であれば、秋栽培も可能です。
春栽培は、まだ春と呼ぶには早い、2月下旬~3月上旬に植え付けを行います。
日を追うごとに地上部も生長していき、ついに6月には収穫期を迎えます。
6月に入ってからは、ジャガイモ栽培でできる作業はあるのでしょうか。
[ジャガイモ栽培 6月]
■6月のジャガイモ
5月までは地上部もぐんぐん生長し、花を咲かせることもありますが、
6月に入ると地上部の生長は落ち着きます。
地上部の生長が落ち着く頃、地下ではイモが大きく肥ってきているはずです。
イモが生長しきったら、いよいよ収穫です。
けれど、6月に入ってすぐに収穫できるとは限りません。
収穫できるその時まで、手入れは欠かせません。
■6月の作業
・水やり
6月は収穫期が近いですが、実際に収穫するまでは、
生育に必要な分の水分は必要です。
必要以上に水を与えるのは避けますが、あまりにも土が乾燥しすぎると、
かえって生育が悪くなるので、注意が必要です。
地植えの場合、雨でしのげることが多いですが、プランターなどの容器栽培では、
土が乾いているなと感じたら、たっぷりと水を与えましょう。
ただし、地上部が黄変してくるなど、収穫が間近になってきたら、水を切ります。
実際に収穫する時には、土が乾いている方が良いので、
必要最低限の水やりだけして、最後の数日は水を与えず土を乾かします。
・土寄せ
収穫する最後の最後まで、必要であれば土寄せを行います。
ジャガイモは、光に当たると緑化します。
緑化した部分には、有毒な成分が含まれているため、食べることはできません。
そのため、栽培中のイモが緑化すると、たくさん大きなイモが収穫できたとしても、
実質は収量が減っていることになるのです。
黒色のビニールマルチを利用した栽培法では、マルチが土の代わりとなるため、
土寄せが不要となります。
けれど、通常の路地栽培や容器栽培では、イモが地表から顔を出すと、
緑化する可能性が高くなります。
追肥などのタイミングで土寄せをしていても、雨や風などによって、
土が流れることはあります。
イモが顔を出しそうだなと感じたら、土寄せをしておきましょう。
心躍る収穫の日
・収穫
ジャガイモの収穫のタイミングは、地上部が黄色っぽく変色し、枯れてきた頃です。
春ジャガイモでは、収穫が梅雨入りのタイミングと重なることがあります。
梅雨入りすると、どうしても雨や曇りの日が多くなるので、
あまり遅くまで待たずに、数日の間晴れた日を狙って、収穫を行いましょう。
1日か2日でも晴れた日が続いてからであれば、土も乾いているはずです。
土が乾いていれば、その後の乾燥もしやすいので、
できるだけ土が濡れていない日を選びましょう。
どうしても雨が続く時の収穫が余儀なくされた場合は、こちらを参考にしてください。
・収穫後の作業
ジャガイモを収穫したら、保存するための準備を行います。
土が乾いている日を選んだとしても、収穫したてのジャガイモは水分が多いものです。
わずかながらでも、土にも水分が含まれているので、
短時間の天日干しをするのがお勧めです。
ジャガイモは光に当てると緑化し、食べられる部分が減ります。
けれど、半日ほどの短期間であれば、緑化せず、
しかも土やジャガイモに含まれている水分を効率よく乾かせます。
収穫後、半日ほど畑などに並べて天日干しをします。
そのあとは、軽く手で土をはらい、カゴなどに並べて、風通しの良い暗所で保存します。
いくら乾燥させたとしても、ジャガイモの表面には軽く土がついています。
これを落とすために水で洗ってしまうと、乾燥した意味がなくなります。
乾燥前に洗ったとしても、余分な水分がジャガイモに付着するため、
その後の保存性が悪くなるので、避けた方が良いでしょう。
もし洗ってしまった場合は、水気をふき取って乾燥させた後、
通常と同じように保存し、できるだけ早くに使いきるようにします。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方