芽かきでイモも抜けた
芽かきが必要な時期です
ジャガイモ栽培では、植え付けた後に芽が出てきたら、芽かきという作業を行います。
ジャガイモは複数の芽が地上に出てきます。
出てくる芽をすべて育てると、新しくできたイモに回る養分が分散して、
イモが小さくなることがあるため、芽かきをして芽の数を減らすことで、
新しくできたイモの数も制限し、養分が多く回るようにします。
芽かきをする時、地上に出ている芽(茎)を引っ張って行うことが多いのですが、
初心者の方は力加減が分からず、恐々行って途中で芽が折れてしまったり、
反対に強く引きすぎてタネイモが抜けることがあります。
もし芽かきでイモが抜けた場合は、その株はもう育たないのでしょうか。
[芽かきでイモも抜けた]
■芽かきでイモも抜けたら?
芽かきをする時、慣れていないと力加減が難しく感じることがあります。
何度か経験していると感覚がつかめてうまくできるようになりますが、
慣れるまでは失敗することもあります。
芽かきで起こる失敗で、とても不安になるのが、
芽かきでイモが抜けたという状態です。
ジャガイモは、タネイモから芽が出て、その芽が地上に出てきます。
1つのタネイモからは、複数の芽が出てくるため、数を制限するために芽かきを行います。
そのため、芽かきをする時にうまく芽が抜けないと、
タネイモまで引きずりだしてしまうことがあるのです。
もし芽かきをした時にイモが一緒に抜けたら、どうすれば良いのかをまとめました。
・慌てない
まずは慌てないことです。
タネイモがどの程度抜けているかにもよりますが、
少し浮いた程度であれば、まったく問題ありません。
もし地上にタネイモが完全に出てしまったとしても、もうダメだと諦めるのは早いです。
芽かきができるくらいに育っているということは、すでに根も発生しています。
本来であれば、根を傷めるようなことは避けるべきですが、
すでに抜けてしまったものは仕方がありません。
ここで慌てると、さらなる失敗に続くことになるので、まずは落ち着いて行動しましょう。
芽かき、失敗しても慌てずに
・先に芽かきを済ませる
もしタネイモが抜けてしまったら、もちろん埋め戻しますが、
埋め戻す前に芽かきもやっておきましょう。
タネイモが土の中にあると、どうしてもどこまで引っ張って良いのか分からず、
途中で折れることもよくあります。
タネイモが抜けて外に出てしまったら、目視しながら芽かきできるチャンスです。
タネイモを埋め戻す前に、その株の芽かきをすべて済ましてしまいましょう。
ただし、根が空気に触れている時間が長くなれば、
傷みや病気感染の可能性が高くなります。
タネイモを露出させた状態で芽かきをする時は、
作業をスピーディーに行うのがポイントです。
芽かきを終えたらていねいに優しく埋め戻します
・埋め戻す
芽かきの作業が終わったら、タネイモをそっと埋め戻しましょう。
もちろん、タネイモが抜ける時に根などが傷み、
そのまま枯れてしまう可能性も残っていますが、
その株がどうなるかは、抜けた時点ではまだ分かりません。
抜けてしまったものは仕方ありませんので、そのまま丁寧に埋め戻します。
芽かきをした後は、土寄せをすることも多いので、埋め戻した後に土を寄せておけば、
芽が倒れたりする心配もありません。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方