タネイモ カット

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タネイモ カット

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農家のタネイモ

 

 

ジャガイモのタネイモの状態や栽培方法によって、
タネイモをカットして植え付ける場合もありますし、
切らずにそのまま植え付ける場合があります。

 

タネイモをカットする必要がある場合とは、どのような時なのでしょうか。

 

 

[タネイモ カット]

 

 

■タネイモ カット

 

タネイモをカットするかどうかは、タネイモのサイズによって変わります。
ジャガイモは、1つのタネイモから複数の芽が出るのが普通です。
そのため、大きなタネイモは芽の数も多くなる傾向にあります。

 

1つのタネイモからたくさんの芽が出ても、
地上に出てきた後は芽かきをして数を減らします。

 

たくさん芽が出れば、その分たくさん育って収量も増えそうに感じますが、
芽の数が多ければそれだけ収量が増える、とは言い切れません。

 

また、タネイモ自体が大きくても、収量にはあまり影響しないといわれています。
タネイモは、300gや500g、1kgといった定量販売されていることが多いです。

 

つまり、タネイモが大きければ同じ重量でも個数が少なく、
タネイモが少なければ個数が多く入っているのです。

 

栽培エリアが限られている場合であれば、個数が少なくても問題ありませんが、
たくさんの株数を栽培する場合は、それだけタネイモの個数も必要になります。

 

同じ重量で販売されれば、タネイモの個数が多い方が、経済的ともいえるのです。

 

もしタネイモが大きい場合は、タネイモをカットすることによって、
個数=株数を増やすことができます。

 

ただし、秋ジャガイモの場合は、気温の高い時期に植え付けを行うので、
タネイモはカットせず、そのままの状態で植え付けるのが基本となっています。

 

 

■タネイモ カット 方法

 

タネイモをカットする時は、むやみに切ると生育に影響することがあります。
丈夫にジャガイモを育てるためにも、カットする時のポイントをご紹介します。

 

 

催芽処理をしたジャガイモ

 

 

1. 催芽処理をする
タネイモをカットする時、芽の位置や数を確認しながら切ると、
切った後の芽がばらつきにくくなります。

 

ジャガイモの芽は、タネイモの表面の凹みから出てきますが、
品種やタネイモの状態によっては、その凹みが分かりにくいこともあります。

 

また、すべての凹みから必ず芽が出るとも限りません。
凹みの数だけで判断すると、芽の数が極端に少ないタネイモが出る可能性があります。

 

そんな時に便利なのが催芽処理です。
催芽処理は、タネイモカットや植え付け前に、芽をあらかじめ出させる方法です。

 

やり方はとても簡単で、明るい場所にタネイモを2週間以上置いておくだけです。
早ければ10日ほどで芽が出てきますが、確実にしたいのであれば、
2週間ほど期間を設けておくと良いでしょう。

 

催芽処理中は、タネイモ全体に光が当たるように、時々ひっくり返したりして、
光が当たる方向を変えてあげましょう。

 

芽が出てくれば、数を確認しながらカットできますし、
植え付け後の発芽も揃いやすくなります。

 

 

中間タイプのメークインのイモの付き方

 

 

2. 個重か個数か
ジャガイモは、品種によって、イモの付き方に特徴があります。

新しいイモがつく数は少ないけれど、1個のイモの重量が大きいのが個重タイプ、

それとは反対に、新しいイモがつく数が多いけれど、
1個のイモの重量が少ないのが個数タイプです。

 

ちょうど中間くらいの品種もあり、これは中間タイプと呼ばれます。

 

人気のある品種でいうと、
個重タイプシンシアアローワ、ワセシロ、トウヤなどがあります。

 

個数タイプは、キタアカリやベニアカリなど、
中間タイプは、メークイン男爵などです。

 

個重タイプか個数タイプかによって何が異なるかというと、
イモの付き方だけではありません。
茎の立ち具合も、変わるというのです。

 

個重タイプは茎が立ちにくく、個数タイプは茎が立ちやすいという特徴があります。
そのため、個重タイプは芽を多くつけた状態でカットし、
個数タイプはつける芽の数を制限しても良いそうです。

 

個重タイプは、芽を多くつけてカットするため、
1個のイモをカットして作れる株数が少なくなりやすいです。
そのため、個重タイプのジャガイモ品種は、小さめのタネイモを選ぶのがお勧めです。

 

対して個数タイプは、1個のタネイモからたくさんの株数を作ることができるので、
1個のタネイモが大きいものを選んでも無駄が出ません。

 

 

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タネイモの切り方

 

 

3. 芽を確認してカット
タネイモをカットする時は、必ず芽の数をチェックしてからカットします。
むやみにタネイモを切ると、片方には芽がたくさんついているけれど、
もう片方には芽がほとんどついていない、という状態になりかねません。

 

個数タイプの品種であっても、2つ以上の芽をつける必要があるため、
芽の数はとても重要になってきます。

 

楕円に近いタイプの品種は、長い部分を切りがちですが、
実はジャガイモの芽は、頭頂部につきやすい性質があります。

 

芽が出てきそうな凹みを探すと、片方の先端に集まっていることがよくあります。
このことを考えて、数にばらつきがあまり出ないように切るのがポイントです。

 

もちろん、催芽処理後にカットすると、さらに芽の位置や数を把握しやすくなります。

 

 

タネイモをカットした後は、必ず乾燥させます

 

 

4. カット後は必ず乾燥
タネイモをカットした後は、必ず乾燥させます。
切り口が湿ったまま植え付けると、土の中でタネイモが傷みます。

 

切り口が空気に触れるようにして、触っても水分を感じなくなるまで、
数日以上は乾燥させます。

 

時間がない場合は、切り口に草木灰などをつけることによって、
すぐに植え付けることが可能になります。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


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