十勝こがね
十勝こがね
男爵薯に似たホクホクの食感を持つ十勝こがね。
貯蔵性が良いので長く楽しめる品種です。
十勝こがねの特徴と栽培のポイントをご紹介していきます。
[十勝こがね]
・登録年 2000年
・登録番号 ばれいしょ農林41号
・作型 春作
・主な産地 北海道
・特性 ほくほくのやや粉質
・栽培難易度 中級
■十勝こがねの特徴
・ジャガイモシストセンチュウに抵抗性を持つ
ジャガイモシストセンチュウはジャガイモ病害虫の中でも厄介とされます。
この害虫に抵抗性を持つ早生で大粒の品種と、
同じく早生品種で大粒、見た目も良い品種を交配し、選抜を重ねた品種です。
平成11年に「十勝こがね」という品種名で出願公表されました。
・大粒の早生品種で寒冷地向け
交配元の特徴を受け継ぎ、熟期は早生です。
栽培適地は寒冷地で、寒冷地の夏栽培に向いています。
早期肥大性はやや遅いですが農林1号と同じくらいです。
イモの大きさは男爵薯よりやや大粒になり、揃いも良いです。
形は楕円形で、目が浅いです。
・貯蔵性が良い
貯蔵性が良いということは、イモの休眠期間が長いということです。
休眠期間は男爵薯より50日程度長いので、貯蔵性が良いです。
その代わり、芽が出るのが遅いので、栽培時に早くから浴光育芽をします。
・男爵薯と同じホクホク系
肉質は粉質でホクホクとした食感です。
煮崩れは男爵薯より少なく、揚げ物にしても変色が起こりにくいです。
コロッケにしたら最高でした!
■十勝こがねの栽培のポイント
・浴光育芽が大事
休眠期間が長いので、芽が出るのが遅いです。
約1週間程度遅いので、寒冷地基準の夏栽培は浴光育芽は3月上旬頃から行い、
温度が10℃以上20℃以下の環境で保存し、早めに種イモを切るようにします。
・疫病には特に注意する
塊茎腐敗抵抗性は弱く、特に疫病によって塊茎腐敗が起こりやすいので、
防除を確実に行います。
・元肥、追肥は多すぎないように
2L以上の大きさのイモだと、中心が空洞になることがあるので、
株間は疎植にならないように株間は30cmにします。
また、肥料が多いと空洞になりやすいので、適量を守ります。
■十勝こがねのオススメの食べ方
男爵薯より風味が良く、ホクホク感がありますので、
シンプルにジャガバターにしても良いですし、
煮崩れしにくいので煮物にしたり、揚げ物にしても変色が少ないので、
どの料理にも万能で使えます。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方