ジャガイモ 雨で腐る理由
ジャガイモは、長雨が苦手です
ジャガイモは、家庭菜園でも育てることができるため、
長く菜園を楽しんでいる方はもちろん、初心者の方まで広く愛されています。
痩せ地などの悪条件でも育つということもあり、世界中で育てられています。
そんなジャガイモですが、雨が多いと腐るといわれます。
ジャガイモ栽培中に雨が多いと、本当に腐ってしまうのでしょうか。
[ジャガイモ 雨で腐る理由]
■ジャガイモ 雨で腐る理由
ジャガイモは、おもに春ジャガイモがメインとなりますが、
地域によっては秋ジャガイモが楽しめます。
どちらの季節も、天候が不安定になりやすく、栽培中に雨がよく降ることも多いです。
特に春ジャガイモは、収穫時期が梅雨と重なることもあるため、雨は多くなりがちです。
雨が多くなると、どうしても湿気を多く含むようになるため、
地下のタネイモや新しいイモが腐る可能性が高くなります。
とはいえ、絶対に腐るというわけではありません。
ジャガイモ栽培中に雨が多い時、腐るという現象が多くなる原因がいくつかあります。
植物の多くは、水はけの良い土を好みます
・水はけが悪い
栽培中に雨が多くても、育てている土の水はけが良ければ、
余計な水分が流れやすくなるため、腐ることはめったにありません。
ところが、水はけの悪い土で育てていると、一時雨がやんでも、
なかなか水分が流れていかずに、土が湿った状態を保つため、
過湿となって腐る可能性が高くなります。
ジャガイモはどちらかというと、乾燥気味に管理した方がうまく育ちます。
水はけの良い土を意識し、栽培前には土作りをしておきましょう。
土を改良しても水はけが気になる場合は、高畝にしたり、
畑の周りに溝を作って排水しやすくするなど、工夫しておくのがお勧めです。
・雨が多かった
ジャガイモを栽培する時期は毎年だいたい同じですが、年によって天候は変わります。
雨が少ない年もあれば、異常に多い年もあります。
特に近年は異常気象が起こることが多く、集中的に雨が降り続いたかと思えば、
今度はまったく降らないなど、予測ができないこともあります。
多少の雨であれば、水はけの良い土で育てていれば、
ある程度過湿を回避することができます。
ところが、あまりにも雨が多いと、水はけの良い土であっても水が流れず、
過湿となって腐ることがあります。
また、雨が多い年は病気が多発することも多く、地中のイモだけでなく、
葉や茎などがとろけて腐ったようになる症状が出ることもあります。
病気は薬剤などを使って予防することもできますが、それも絶対ではありません。
努力しても、天候不順によって腐る症状が出たり、収穫したイモが腐りやすくなることは、
プロの農家であっても起こることです。
・傷がついた
降雨量が少し多いな、というくらいであっても、
収穫したイモが腐っていることがあります。
多くは、収穫適期になっているにも関わらず、長く畑に放置した場合ですが、
実は水分が多すぎたことだけが原因ではないのです。
土に埋まったままのイモを放っておくと、害虫やモグラなどが食害することによって、
イモに傷がつきます。
傷がついたイモは、土の中であろうと外であろうと、傷みやすい状態です。
そんな状態で土に湿気が多くなれば、カビや腐敗が進むのは当然のことです。
栽培中のジャガイモであっても、地中のイモが害虫被害などで傷がつけば、
栽培中に雨が多く降ることで腐りやすくなります。
収穫はできるだけ土が乾いた時を狙いましょう
■ジャガイモ 保存中の注意点
収穫した時に問題ないように見えても、保存中にジャガイモが腐ることがあります。
原因はいくつかありますが、栽培中の雨が多かったり、土が湿った状態で収穫したり、
イモに傷がついたりすると、保存中の腐敗が多くなります。
栽培中に雨が多いのはどうしようもありませんが、
収穫時はできるだけ土が乾いた時を狙います。
土が濡れていると、ジャガイモ自体の水分がおおくなる上に、
表面に水分を多く含んだ土が付着したままになります。
収穫後、半日ほど乾燥はさせますが、短時間では土は乾かず、
ジャガイモについたままになることも多いです。
そんな状態で保存していると、湿気た部分からカビや腐敗が始まります。
ジャガイモの収穫作業中や、保存するためのコンテナなどに移動させる時、
手荒に扱うと傷がつきやすくなります。
傷口はどうしても傷みやすいので、傷がついているものを見つけたら、
できるだけ早く消費してしまうのがお勧めです。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方