じゃがいも 食中毒

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じゃがいも 食中毒

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大収穫! でも食べる前にこの記事を読んでくださいね

 

 

ジャガイモは老若男女問わず好まれる野菜で、
世界中で食べられている野菜ですね。

 

栽培もそれほど難しくないということもあり、

近年では、保育園や幼稚園、小学校などでも栽培することがあるようです。

 

子どもたちが自分たちの育てたジャガイモを食べることで、
食育にもつながるということで、実践する学校は増えているようです。

ところが、実施校が増えることで増加してきたのが、食中毒です。

 

これは学校で栽培したジャガイモに限らず、
家庭菜園で育てたジャガイモでも起こりますし、
購入したジャガイモでも食中毒は起こります。

 

ジャガイモの食中毒は、何が原因で起こるのでしょうか。
また、食中毒を防ぐために、できることはあるのでしょうか。

 

 

[じゃがいも 食中毒]

 

 

■じゃがいも 食中毒 原因

 

まずは、ジャガイモを食べて食中毒が起こる原因を知っておきましょう。
ジャガイモを食べて食中毒が起きる原因のほとんどは、
ジャガイモに含まれている毒のためです。

 

ジャガイモには、ソラニンチャコニンと呼ばれる毒性が含まれています。
これらの毒は、常にジャガイモに多く含まれているわけではありません。

 

ジャガイモが特定の状態になることで、毒が増えます。

ソラニンやチャコニンが特に多く含まれているのは、
緑化した部分、芽、未熟なイモです。

 

 

・緑化
ジャガイモのイモの部分は、光に当たることで、表面や内側が緑色になります。
こういった状態を「緑化」と呼びますが、この緑化した部分には、
毒が多く含まれています。

 

緑化は栽培中、収穫後に関わらず起こるので、
食べる前には必ず緑化していないかどうかのチェックが必要となります。

また、緑化した部分は、厚めに皮を剥くなどして、除去しておきます。

 

 

・発芽
ジャガイモを放っておくと、いつの間にか芽が出てくることがあります。
家庭菜園で育てたジャガイモでも、購入したジャガイモでも、
芽が出るというのは変わりません。

 

このジャガイモの芽にも、毒が多く含まれています。
芽が出ている場合は、表面に出ている芽の部分を取り除くのはもちろん、
イモの身を少しえぐるようにして、深めに取り除くようにします。

 

 

・未熟
市販されているジャガイモではあまりありませんが、
家庭菜園で育てたジャガイモなどでは、
未熟なジャガイモを食べたことによる食中毒も多いようです。

 

ジャガイモの未熟なイモの中には、芽や緑化した部分と同じように、
毒が多く含まれます。

 

親指よりも小さい未熟なイモは、タネイモに使うこともできないので、
処分した方が良いでしょう。

 

 

■じゃがいも 食中毒 栽培中の注意点

 

ジャガイモは、丈夫で育てやすく、痩せ地でも育つということもあり、
世界中で栽培されています。

 

家庭菜園でも人気がありますが、
家庭菜園で育てたジャガイモにも、注意は必要です。

 

 

・土寄せを行う
ジャガイモ栽培では、土寄せと呼ばれる作業が不可欠です。
ジャガイモは、タネイモから芽が出て、その芽が地上に出て葉を広げて生長します。

 

その時、地中に伸びた茎の途中から、ストロンと呼ばれるものが発生し、
その先に新しいイモができます。

 

ストロンに先にできる新しいイモは、たいていタネイモの上にできます。
そのため、地表に近い部分でイモが育つようになります。

 

栽培中であっても、イモが光に当たれば緑化します。
これを防ぐのが、土寄せの作業なのです。

 

土寄せをすることで、土の領域が広がってイモが肥大しやすくなるとともに、
日陰を作るので緑化を防げます。

 

土寄せの代わりに、黒色のビニールマルチを利用するのもお勧めです。
黒色が光を遮断するので、土寄せの必要がなく、
地表に近いところに新しいイモができる分、収穫の作業も楽になります。

 

 

・小さいジャガイモは処分する
市販されているジャガイモは、農家ですでに仕分けされているため、
小さくて未熟なジャガイモは取り除かれています。

 

ところが家庭菜園の場合は、収穫したものはすべて自分の手に残るため、
注意が必要です。

 

大切に育てた分、小さくても食べたい気持ちが出るのは分かりますが、
未熟なジャガイモは毒性が強いので、食べないようにします。

 

タネイモとしても小さすぎるので、収穫してすぐに小さすぎるものは取り除いて、
処分した方が良いでしょう。

 

 

■じゃがいも 食中毒 調理前の注意点

 

市販されていたジャガイモでも、家庭菜園で育てたジャガイモでも、
調理前にもう1度緑化や発芽のチェックをしておきましょう。
もし緑化や発芽があったとしても、きちんと処理すれば食べられる場合も多いです。

 

・緑化や発芽がないかチェックする
ジャガイモの表面がうっすら緑色になっていないか、
皮を剥いた時に中が緑色っぽくなっていないかを、まずチェックしましょう。

 

収穫した後のジャガイモは、暗所で貯蔵するのが鉄則です。

 

けれど、スーパーなどに並んでいたジャガイモは、
室内の明るい場所に置かれているため、緑化の危険性があります。

また、ジャガイモの表面をよく見て、芽が出ていないかも見ておきましょう。

 

・皮や芽を取り除く
緑化した部分や芽が出ている部分は、毒が多く含まれていますが、
きちんと取り除けば食べることができます。

 

皮は厚めに向き、芽の部分は深めにくりぬいて除去します。
もし緑化の範囲が広すぎる場合は、思い切ってそのジャガイモは処分しましょう。

 

・気になる場合は処分する
いくら取り除いたとしても、気になる時は気になるものです。
病は気からという言葉もあるように、気にしたまま食べると、
それだけで不調を起こすこともあります。

 

緑化した部分や芽を取り除いても、どうしても気になるのであれば、
潔く処分して新しいジャガイモを使いましょう。

 

 

■具合が悪いと感じたら

 

きちんと処理をしていても、やはり食中毒が起こることはあります。
今起こっている食中毒の原因が、ジャガイモであるとは限りません。

 

もし食事の後に不調を感じたら、すぐに病院に行きましょう。

症状がひどくなってからでは、回復までに時間がかかったり、
ひどい場合は手遅れになることもあります。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


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