ジャガイモ そうか病 粉状そうか病

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ジャガイモ そうか病 粉状そうか病

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そうか病にかかっているジャガイモ

 

 

そうか病も粉状そうか(ふんじょうそうか)病も、ジャガイモがかかる病気です。
この2つは症状がとても似ているため、同じような名前がつけられていますが、
実際には、感染原因である菌の種類が違います。

 

そうか病と粉状そうか病の両方の病気の知識があると、
ジャガイモ栽培の病気対策に、たいへん役立ちます。

 

 

[ジャガイモ そうか病 粉状そうか病]

 

 

■症状

 

そうか病、粉状そうか病のどちらも、
イモの表面にコルク状のかさぶたのようなものが出ます。

 

粉状そうか病の方がやや細かいですが、症状がかなり進んでいる株は、
かさぶた同士がくっつくこともあるので、見分けがつかないこともあります。

 

地上部には症状が出ることがなく、地下の根やストロン、イモの部分に症状が出ます。
そのため、収穫してから感染していることに気づくことが多い病気です。

 

 

■原因

 

そうか病と粉状そうか病は、それぞれの感染原因である菌の種類が違います。
そのため、感染が多くなる原因も異なります。

 

そうか病の場合、土がアルカリ性で高温乾燥した環境で感染が多くなります。
高温乾燥した環境での感染率が高くなるので、
春ジャガイモの場合、生育後半に気温が上がってくる時期は要注意です。

 

粉状そうか病の場合は、土が酸性で湿度の高い環境で感染が増えます。
どちらかというと、冷涼な環境で感染することが多いので、
春なら栽培初期、秋なら中期以降に感染が多くなる傾向があるようです。

 

そうか病と粉状そうか病に共通しているのは、
連作を続けることによって、感染する可能性が高くなるという点です。

 

 

■対策

 

そうか病も粉状そうか病も、
いくつか注意しておくことで、感染を容易に回避できる病気です。

 

収穫する段階で感染に気付くことが多いので、
まずは感染しないよう、予防に徹しましょう。

 

・土の酸度
そうか病はアルカリ性、粉状そうか病は酸性が強いと発生が多くなります。
どちらかに強く傾けるのではなく、中性~弱酸性に整えて栽培することが大切です。

 

土壌pHが5.5~6.0になるように、酸度調整資材を使うのも効果的です。

 

栽培する土地の酸度が分からない場合は、
酸度計などを使って計測すると目安になるのでお勧めです。

 

また、石灰の過剰投入や未熟堆肥を使用しないようにします。

 

・感染したタネイモ
そうか病も粉状そうか病も、病原菌の残渣だけでなく、土やイモに菌が残ります。
タネイモとして使うイモが、すでに感染している場合、確実に被害が出ます。

 

タネイモを選ぶ時、表皮等に異常がないかをしっかり見ておきましょう。

 

・排水の調整
粉状そうか病の場合、排水の悪い場所では感染率が高くなります。
水はけの悪い場所で育てる時は、
腐葉土や赤玉土などを混ぜて水はけの良い土作りをします。

 

また、高畝にしたり、畑の周りに排水のための溝を作っておくと、
雨が降った時も水たまりができにくくなるので病気になりにくいです。

 

・連作を避ける
連作を続けていると、どうしても菌の数が土中で増えるため、
できるだけ避けるようにしましょう。
ジャガイモはナス科の野菜なので、ナス科の野菜との連作も避けるようにします。

 

・薬剤の使用
そうか病か粉状そうか病かで、適した薬剤が異なりますが、
ガスタード微粒剤とバスアミド微粒剤は、共通した土壌消毒剤です。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


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ジャガイモ 病害虫 生理障害

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