乾腐病

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ジャガイモ 乾腐病

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乾布病(かんぷびょう)は、ジャガイモがかかる病気の中でも、
とくに注意が必要な病気の1つです

 

 

1つのイモが感染していることで、周りに被害が広がる可能性もあります。

 

乾布病の症状は栽培中よりも貯蔵中などに出ることが多いので、
症状を覚えておくと、タネイモ選びの時などにも役立ちます。

 

[ジャガイモ 乾腐病]

 

 

■症状

 

症状はイモに出ますが、収穫した時に分かるというよりも、
貯蔵中やタネイモとして芽だしを行っている時に気づくことが多いです。

 

イモの表面が陥没し、変色します。
中には、陥没や変色が少なく、表面に白いカビ状のものが発生する場合もあります。

 

陥没した部分は、最初や腐ったように柔らかいですが、
乾燥とともに硬くなり、しわが寄るようになります。

 

発病しているイモを切ってみると、中も白や茶色に変色していることがあります。
赤っぽい色が入り、まだら模様に見えることもあります。

 

また、硬くなった部分は、空洞になっていることが多く、
症状が進んでいる場合は、その空洞にも白~ピンクのカビが発生しています。

 

 

■原因

 

乾布病の原因となる菌は、土の中にいます。
なんらかの機会にイモが傷がついたところから菌が侵入し、
病気に感染するというパターンが多いです。

 

また、発病株を処分する時に使用した道具にも、菌が付着していて、
その道具をそのまま使うことで、別の株に感染することもあります。

 

 

タネイモを選別し、生長中も傷つけないように生育させます

 

 

■対策

 

乾布病からジャガイモを守るためには、
乾布病の菌をジャガイモに触れさせないことです。

 

また、菌が侵入できるような傷をつけないことも大切です。
貯蔵中のジャガイモやタネイモに発病株を見つけたら、すぐに処分しましょう。

 

・感染したタネイモは避ける
タネイモ自体が感染していると、芽出し中にひどい症状が出たり、
植え付け後に腐って欠株を出したりと、被害が大きくなることがあります。

 

タネイモとして販売されているものは、検査・消毒が済んでいるはずですが、
100%大丈夫というわけではありません。

 

タネイモを選ぶ時は、不自然なへこみやシワがないかを確認し、
表面にカビが出ていないかも見るようにしましょう。

 

・傷をつけない
傷口は菌の侵入口となってしまいます。
収穫や土寄せをする時に、乱暴に扱わないように注意しましょう。

 

また、貯蔵中のイモを激しくぶつけたり、落としたりしても、
打撲のような傷がつき、発病することがあります。

 

さらには、除草剤による薬害により傷ができ、菌が侵入する場合もあります。
菌の侵入口となるのは、イモとは限りません。

 

傷ができれば、根からでも入り込みますし、
新しいイモのできるストロンと呼ばれる部分に傷ができても、菌が入ります。

 

できる限りジャガイモを傷つけないよう、丁寧に扱うようにしましょう。

 

・連作を避ける
連作をすることでも、乾布病の発生が増えます。

 

特に一度乾布病が発生した場所では、長い間病原菌がその場に留まってしまうので、
できるだけ長い期間、ジャガイモの栽培を避けた方が安心です。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


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タグ : 

ジャガイモ 病害虫 生理障害

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