デストロイヤー ジャガイモ 秋植え
デストロイヤー
デストロイヤー(Destroyer,グラウンドペチカ)は、ジャガイモの1品種です。
ジャガイモは秋植えでも栽培できる野菜ですが、
実は育てられる品種は春よりも少ないです。
デストロイヤーは、秋植えで育てられるジャガイモなのでしょうか。
[デストロイヤー ジャガイモ 秋植え]
■デストロイヤーとは?
デストロイヤーは、ジャガイモの品種名です。
ジャガイモはスーパーでもあまり品種名がつけられた状態で販売されないため、
品種はあまりないと思われがちです。
けれど、実際はとてもたくさんの品種があります。
近年は直売所などで、様々な品種のジャガイモが販売されることが増えました。
さらに家庭菜園でジャガイモ栽培を楽しむ人も増えてきているため、
販売されるタネイモの品種も増えてきています。
デストロイヤーは、見た目のインパクトが強い品種です。
赤紫色の表皮に、濃い紫色のまだら模様が入ります。
このまだら模様がプロレスラーのマスクのように見えて面白く、
さらに食味も非常に良いということで、人気が高まっています。
皮の色が濃いので硬そうに見えますが、皮は薄く、
新ジャガイモの時期ならそのまま剥かずに食べられます。
また、肉色は濃い黄色で、食感も栗のようにほくほくとしていて、
かつ煮崩れしにくく、カレーやシチュー、肉じゃがなどの煮物にも使えます。
ジャガイモとしては珍しく、ほのかな甘みもあるため、
味も栗やサツマイモのようで面白いです。
甘味のある食味なので、クリームシチューやグラタンなど、
クリーム系との相性が良いです。
デストロイヤーの花
■デストロイヤー ジャガイモ 秋植え
ジャガイモは秋植えよりも、春植えの方が栽培できる品種が多いです。
デストロイヤーは少々珍しい品種ということもあり、
秋植えには適さないように見えますが、意外と秋植えでも育てることができます。
ただ、秋植えで育てるためには、いくつかの注意点と工夫が必要です。
・タネイモの入手
デストロイヤーは少し珍しい品種のため、
タネイモの流通はメジャーな品種と比べ、まだ多くありません。
もともと秋植えにはあまり適さないとされていたため、
秋植え栽培用のタネイモの流通は、春植えに比べさらに少ないのが現状です。
インターネット通販などであれば、秋植え用のタネイモが見つかる可能性が高いので、
植え付け時期が近くなってきたら、早めにチェックしておきましょう。
・芽出し作業をしよう
そもそも秋植えが可能な品種と、
秋植えが難しい品種との差が何なのかというと、休眠期間の長さです。
秋植えが可能な品種は休眠期間が短く、
秋植えが難しい品種は休眠期間が長いのです。
デストロイヤーは、休眠期間自体はあまり短くありません。
ただ、デストロイヤーのように休眠期間が短くはない品種であっても、
植え付け前のひと手間によって、目覚めさせることができます。
そのひと手間というのが、芽出し作業です。
春植えでも行われる方法ですが、
日当たりの良い明るい場所に出して置いておくことで、芽が動き始めます。
芽が出てきたことを確認できれば、休眠が破られた証拠となります。
秋植えの場合、日当たりの良い場所はまだ暑すぎるため、休眠がうまく破れません。
理想的なのは、明るい日陰で風通しが良く、涼しい場所に置くことです。
暗すぎると芽が徒長しやすく、日差しが当たりすぎると温度が高すぎて芽が出ません。
そのため、秋植え用のジャガイモの芽出しは、土の埋めて行うのがお勧めです。
詳しい秋植えジャガイモの芽出し作業については、こちらを参考にしてください。
・秋は小さめ
秋植えジャガイモは、春植えと比べて十分な栽培期間が確保できないことが多いです。
栽培期間が短いと、どうしても地中の新しいイモの生長が不十分となり、
収穫しても小さなイモが多くなります。
また、秋植えは収穫時期に向けて気温が下がっていくので、
栽培後半に入ると気温低下で生育が緩慢になっていきます。
そのため、春植えに比べて小さなイモが多く収穫されることが多いのです。
あまりにも小さなイモばかりだと残念ですが、
ある程度小ぶりなイモが収穫されるのは、決して失敗ではありません。
また春にジャガイモを栽培すれば、大きなイモが収穫できる可能性も高くなるので、
秋は小ぶりなサイズを生かした料理で楽しむのがお勧めです。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方