秋植えジャガイモ 芽出し
秋植えジャガイモの芽だし
秋植えジャガイモの芽だしについての問い合わせが多いので、再掲します。
ジャガイモの中には、休眠の長い品種と短い品種があり、
長い品種は秋植えジャガイモに適しません。
休眠の長い品種は秋になっても芽が出ず、秋植え栽培ができません。
秋植えジャガイモとして育てるなら、休眠が短い品種を使うのが鉄則です。
休眠が短い品種も、タネイモが健全であるかどうか、欠株が出ないかをチェックするため、
植え付け前に芽出し作業をすることがあります。
秋植えジャガイモの芽出しの方法をわかりやすく紹介します。
[秋植えジャガイモ 芽出し]
■秋植えジャガイモ 芽出し
秋植えジャガイモの芽出しをする時、
注意したいのが芽出し作業を開始する時期や、管理する場所などです。
秋植えジャガイモを芽出しする時のポイントを3項目にまとめました。
1.芽出しを始める時期
秋植えジャガイモの芽出しを始めるのは、植え付け予定日より2週間以上前からです。
夏の気温の高い時期は、ジャガイモも休眠をして過ごしています。
そのため、暑い時期にそのまま土に植えても、芽がなかなか出ません。
芽出し作業をする場合も、夏の暑い時期は芽が出にくくなっているため、
ある程度は期間を設けておく必要があります。
芽出しをする時期の目安は2週間ほどですが、
心配な場合は3週間ほど前に芽出しをしても良いでしょう。
上手に管理できていれば、2週間ほどで、芽や根が出てきます。
2.芽出しのやり方
秋植えジャガイモの芽出しをする時は、気温が重要なポイントとなります。
春植えジャガイモの場合は、光に当てて芽出しをすることが多いですが、
秋植えの場合は気温が高く休眠しているため、涼しい場所に置いて管理することで、
休眠から目覚めて芽が出始めます。
そのため、秋植えジャガイモの芽出しをする時は、直射の当たる気温の高い場所でなく、
風通しの良い明るい日陰など、涼しい場所を選びます。
地下室などであれば涼しいですが、明かりがほとんどないため、
徒長した芽が出る可能性があります。
また、芽出しをする時は、タネイモのままではなく、
土に埋めておいた方が芽出ししやすいようです。
市販されている培養土や畑の土を、底穴をあけた発泡スチロールなどに入れ、
そこにタネイモを埋めます。
川砂など、水はけの良い用土であれば、さらに芽や根が出やすくなります。
芽だけでなく、根がすでに出ている状態であれば、
タネイモを植え付けた後すぐに生育が始まるため、
初期生育が良くなり、イモの育ちも良くなる傾向にあります。
芽出し中の水やりは、ほとんど与える必要はありません。
アンデス赤の芽
3.芽出しのタネイモを植える
芽出しができたタネイモは、植え付け適期になったらすぐに植え付けましょう。
いくら芽出しをしているタネイモでも、植え付け適期を過ぎてしまえば、
その後の生育に大きく影響します。
秋植えジャガイモは、冬の寒さがくると生育が止まります。
植え付けが遅れれば、それだけ生育期間が短くなるため、
小さいイモしか収穫できない、ということにもなりかねません。
また、秋植えジャガイモは、タネイモを切らないのが基本です。
タネイモを切ると、断面からカビが発生したり、腐敗する可能性が高くなるためです。
タネイモから出た芽や根は、非常にもろく折れやすいので、
取り扱いは丁寧に行いましょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方