ジャガイモ 台風対策
ジャガイモ栽培は、春栽培がメインですが、暖地であれば秋栽培も可能です
日本では夏から秋にかけて悩まされることが多いのが、台風です。
ジャガイモ栽培中に台風が接近してきたら、
どのような対策をしておけば良いのか具体的にご説明します。
[ジャガイモ 台風対策]
■ジャガイモの台風対策は?
ジャガイモは、土の中でイモを育てて収穫しますが、
イモの肥大には、地上部の茎葉が健全に生育することが、とても大切です。
台風による暴風で、茎が煽られて折れたり、葉が傷んだりすれば、
その後のジャガイモの生育に大きく影響することもあります。
また、大粒の雨が勢いよく土を叩くことで、土が流れたり、
泥跳ねにより病気の原因となることもあります。
台風がくるかどうかは、その時にならなければ分かりにくいです。
台風接近が分かったら、あらかじめ対策をしておきましょう。
・土寄せ
ジャガイモは、土の中から芽が出て、それがどんどん伸びていきます。
意外と草丈が高くなることがあり、台風とは関係なく、倒伏することもあります。
台風のような強い風が吹く時は、茎が折れたり倒れたりする可能性が高くなります。
また、土の表面が削れたり流れたりすると、地中のイモが露出してしまい、
緑化の原因となります。
株元に土寄せをしっかりとしておくことで、地上に出ている茎の長さが短くなり、
風が当たっても折れにくくなります。
また、多少土が流れても、イモが露出しにくくなり、緑化や傷みの心配も減ります。
まず、土寄せして、ワラ、支柱、防風ネットで補強します
・敷きワラ
土寄せだけでは不安、という方は、敷きワラをしておくのがお勧めです。
株元にワラを敷き詰めておくことで、茎をガードして折れるのを防ぎます。
また、雨粒が直接地表に当たらないため、泥跳ねしません。
これによって、病気感染も防げます。
敷きワラなら、通気性や通水性が良いので、
大雨によってマルチの上に水が溜まるという心配もありません。
・支柱と紐で囲う
株元をガードしても、やはり防風によって煽られることがあります。
茎の動きを制限するため、支柱と紐を使って、栽培場所を囲っておきましょう。
しっかりとした支柱を、栽培場所の周りの四隅以上の箇所に挿し、
紐を使って全体を囲います。
畝の外側に近い部分が揺れて倒伏しそうになると、
支柱と紐によって支えられ、倒伏が防げるという仕組みです。
台風がきていない時でも、倒伏が心配という時には便利な方法です。
・防風ネットで囲う
支柱と紐で囲うより、さらにガードをかためるなら、防風ネットを使用します。
支柱を挿して、そこに防風ネットを設置します。
防風ネットを設置することで、強い風が抜けるのを軽減することができるので、
茎の倒伏や折れるのを防げます。
台風でなぎ倒される稲
・ビニールマルチを留めなおす
ビニールマルチを利用して栽培している場合、
台風の防風によって、ビニールマルチ自体が浮き上がることがあります。
状況によっては、ビニールマルチが端からはがれてしまい、
ジャガイモの茎葉を傷つけてしまうことがあります。
また、ビニールマルチがはがれると、泥跳ねや土流れが起こることもあるので、
台風がくる前に、ビニールマルチの状態をチェックしておきましょう。
ビニールマルチは、周りを土などで押さえていることが多いですが、
土の量が少ない部分や、浮いたような場所がないかを確認します。
また、2条以上で栽培している場合、条間が浮きやすいことが多いです。
条間にレンガや石、重みのある棒などを置いて、
ビニールマルチが浮かないようにしておきましょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方