ジャガイモ 芽が出にくい品種
ジャガイモは、タマネギやニンニク、カボチャのように、
野菜の中でも保存が利きます。
けれど、いつまでも放っておくと、いつの間にか芽がでていて、
気付いた時には食べられない状態になっていることもあります。
ジャガイモは家庭でも育てられることから、家庭菜園でも人気です。
けれど、収穫したジャガイモからすぐに芽が出てしまっては、
せっかく育てたジャガイモも無駄になってしまいます。
ジャガイモの中でも、芽が出にくい品種を育てたいと考える方が多いですが、
ジャガイモには、実際に芽が出にくい品種はあるのでしょうか。
[ジャガイモ 芽が出にくい品種]
■ジャガイモ 芽が出にくい品種
ジャガイモを収穫した後、いつの間にか芽が出ているということがありますが、
同じように育てていたはずなのに、なぜか芽の出る時期がずれることがあります。
その理由は、保存環境の違いと、品種の違いです。
ジャガイモの芽が出にくい保存状態や、芽が出にくい品種をまとめました。
力強い芽が出ています!
・休眠期間による
ジャガイモ自体は、保存がある程度効く野菜ですが、
保存状態によって、芽が出るまでの期間が変わってきます。
一般的にジャガイモの保存に良いとされる、湿気が少ない暗所と、
湿気が高く光も当たる暖かい場所だと、後者の方が明らかに芽が出るのが早くなります。
そしてもう1つ、ジャガイモは品種によっても、
芽が出にくい品種と出やすい品種とに分かれます。
この芽が出にくい品種と出やすい品種の差は何かというと、休眠期間です。
ジャガイモは品種によって、休眠期間が変わります。
休眠期間が長いものもあれば、短いものもあるのです。
もちろん、休眠期間が短いからといって、
収穫後1週間で芽が出るということはまずありませんが、
休眠期間が長い品種に比べると、芽が出やすいのは事実です。
休眠しているということは、芽が出るなどの活動をしていないということになります。
つまり、休眠から覚めてしまった時、芽が出る環境にいれば、
芽が出てしまうということなのです。
収穫後、できるだけ長い期間、芽が出ないようにするためには、
芽が出にくい品種、つまり休眠期間が長い品種を選ぶ必要があるのです。
見た目では、休眠の長短が分からないので、あらかじめ休眠の長い品種を調べておいて、
品種を特定してタネイモを準備するのがお勧めです。
休眠期間が長く、かつ家庭でも入手が簡単な品種は、
シンシア・ピルカ・十勝こがね・男爵などがあります。
反対に、休眠期間が短い芽がでやすい品種には、
デジマ・インカのめざめ・アンデスレッド・普賢丸などがあります。
男爵薯は、保存しやすく味も抜群です
・二期作でうまくコントロール
芽が出にくい品種であったとしても、いつまでも芽が出ないわけではありません。
秋までは芽が出なくても、新年を迎えるまでに芽が出てしまうということが多いようです。
芽が出にくい品種=休眠期間の長い品種は、春ジャガイモで栽培されますが、
秋ジャガイモでは、かえって休眠期間の長さが災いして、
使うことはできない場合が多いです。
休眠期間の長い品種を春ジャガイモとして育てても、
秋ジャガイモが収穫できる12月頃には、芽が出てくることが多くなります。
ということは、休眠期間が短い秋ジャガイモに使われる品種の方が、
むしろ新鮮な状態を維持できる、ということになります。
秋ジャガイモは、中間地や暖地で行うことができる栽培法です。
秋ジャガイモの栽培ができる地域に限られますが、
秋ジャガイモ栽培をうまく取り入れることができれば、
春ジャガイモは年末までに食べ切ってしまい、
春までは秋ジャガイモを食べつなぐ、ということができます。
このように、春ジャガイモと秋ジャガイモの二期作を行うことで、
年中新鮮なジャガイモを食べることも夢ではなくなります。
もちろん、保存環境はジャガイモが長持ちしやすい環境を維持し、
時々保存状態をチェックします。
傷んでいるものや芽が出ているもの、緑化しているものなどがあれば取り除き、
良い状態を保ちましょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方