長崎赤

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長崎赤

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長崎赤は、長崎近辺で栽培されていた暖地向きのジャガイモ品種です。

 

国内消費はもちろん、輸出もされていたという長崎赤の特徴や、
オススメの料理などをご紹介します。

 

[長崎赤]

 

 

・登録年 1907年
・登録番号
・作型 春作、秋作
・主な産地 九州各地、関西以西
・特性 煮崩れせず粘質
・栽培難易度 中級

 

 

■長崎赤の特徴

 

・長きに渡って活躍した品種
長崎赤は、明治11年に長崎市大浦の青物商人が、
外国船から種芋をもらい受け、そこから農家に渡って栽培が始まったといわれています。

 

元となった品種ははっきりしませんが、
DNAマーカーはアメリカの「Triumph」と一致しています。

 

明治40年に長崎県の春作奨励品種として登録され、本格的な栽培が始まりました。

 

南洋、中華、朝鮮などへ輸出され、後にはフィリピンや香港、
ウラジオ方面までにも輸出が広がりました。

 

輸出先が広がる中、栽培エリアも拡大され、
戦後は長崎県の春作ジャガイモとして、80%も占めていたそうです。

 

・見た目に反する意外な食味
長崎赤は、見た目がころっと丸みを帯びた球形をしていて、
表皮が鮮やかな赤色なのが特徴です。
中の肉色は黄白色なので、現在食べられている一般的なジャガイモと同じような色です。

 

現在主流となっている男爵やメークインのイメージが強いため、丸い品種は粉質、
楕円形の品種は粘質と思われがちですが、長崎赤は予想に反して粘質です。

 

煮崩れしにくい性質なので、煮込み料理に使っても、キレイに仕上がります。

 

また、意外とあっさりとした食味をしているため、コクのある油やバター、
チーズなどと合わせると、いっそう美味しさが引き立ちます。
フランス料理などの油を使う料理に合うジャガイモです。

 

・貯蔵に向く
長崎赤は、暖地である長崎県での栽培に向いていることから分かる通り、休眠が短めです。

 

けれど、長崎赤は貯蔵にも向いた品種です。
貯蔵中は芽が出ないように注意すれば、品質を落とさずに最後まで楽しめます。

 

 

■長崎赤の栽培のポイント

 

・休眠が短く二期作が可能
長崎赤は、休眠が比較的短い品種のため、暖地なら二期作が可能です。
事実、当時は長崎県でも春作と秋作の二期作を行っていました。

 

春作は国内の一般流通用や海外への輸出用に使われ、
秋作は海外へ種芋として輸出されることが多かったようです。

 

・花は紫色
長崎赤の花色は、紫色をしています。
爽やかな色をしているので、広いエリアでたくさんの長崎赤を育てていた時には、
花期は花見で楽しめたことでしょう。

 

 

■長崎赤のオススメの食べ方

 

長崎赤は、粘質で煮崩れしにくい性質です。
また、油や乳製品との相性が良いので、様々な料理に使えます。

 

カレーやシチュー、肉じゃがなどの煮込み料理に使っても、
煮崩れしにくいの煮汁が濁りにくく、キレイに仕上がります。

 

油で炒めて、中華風や洋風に味付けするのも良いでしょう。

 

また、バターやチーズ、クリームなどとの相性が非常に良いので、
ポテトグラタンやポテトクリームコロッケなど、濃厚な味わいの料理もオススメです。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


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