レッドカリスマ
レッドカリスマ
レッドカリスマは、フランスからやってきた美しい色をしたジャガイモ品種です。
レッドカリスマの特徴や、栽培のポイントなどをご紹介します。
[レッドカリスマ]
・登録年 2011年
・登録番号 Red Charisma
・作型 春作
・主な産地 全国
・特性 煮崩れしにくいやや粘質
・栽培難易度 中級
■レッドカリスマの特徴
・まるでサツマイモのような赤皮
レッドカリスマは、その名の通り、赤い表皮が特徴的なジャガイモです。
日本で改良された品種の中にも、赤皮のジャガイモはありますが、
レッドカリスマは特に色がキレイな品種です。
まるでサツマイモのような紫がかった赤色をしていて、
表面には網目がなく、色ムラもほとんどありません。
目の部分だけ、少し濃い色になるのもまた可愛らしく、見た目だけでも注目を浴びそうです。
形も少し長く、短い楕円形をしているので、さらにサツマイモに見えます。
美しい色の皮を剥いた中は、これもまたキレイなクリーム色をしています。
皮のままでも、皮を剥いても美しい状態を保てるのも、レッドカリスマの魅力です。
・しっとりしていて煮崩れしにくい
レッドカリスマの肉質は、煮崩れしにくいやや粘質です。
そのため、ただ茹でたり蒸したりしただけでも、しっとりとした食感で、
とても優しい口当たりです。
煮崩れしにくいため、煮込み料理に使うことができ、
しかも風味があっさりとしているので、他の食材の邪魔になりません。
やや粘質ではあるものの、さっぱりとした後口なので、サラダにするのもお勧めです。
ポテトサラダにする場合は、あまり細かく潰さない方が、粘りが出にくく、
しっとりとした食感を生かせます。
目がとても浅いので、皮を剥くのも楽です。
・休眠が長く貯蔵に向く
レッドカリスマは、休眠がやや長い性質があります。
そのため、貯蔵していても芽が出にくく、長期の貯蔵が可能です。
ただし、皮が赤色をしているので、緑化しても目立ちません。
緑化したジャガイモを食べると、食中毒などの原因となります。
貯蔵中のレッドカリスマが緑化しないよう、貯蔵中は暗い場所に置いておきましょう。
■レッドカリスマの栽培のポイント
・植え付けは涼しい時期に
レッドカリスマは、やや高温に弱い性質があります。
そのため、冷涼な気候の場所の方が育てやすいです。
もちろん全国で栽培することはできますが、気温が高くならないうちに植え付けを行い、
芽が傷まないようにしましょう。
・病気に強い中晩生品種
レッドカリスマは、中晩生タイプのジャガイモです。
イモが肥大して熟すまでに、少し時間がかかります。
その分、栽培期間が長めになることが多いのですが、
レッドカリスマはそうか病やウィルスに対し、強い性質を持っているので、
安心して育てることができます。
ただし、その他の病害虫の被害が出ることがあるので、必ず最低限の防除は行います。
また、栽培中であっても、イモが光に当たると緑化します。
レッドカリスマは皮が赤い分、緑化に気づきにくくなるので、土寄せはしっかりと行います。
あるいは、黒色のマルチを利用するなどして、遮光しましょう。
・花は紫色
レッドカリスマは、イモが赤い色をしていますが、花は涼やかな紫色をしています。
花数はあまり多くありませんが、涼しげな色が美しいので、観賞価値があります。
掘り立ての芋で作ったカレーは美味しいです!
■レッドカリスマのオススメの食べ方
レッドカリスマは、しっとりとした食感で、あまり主張の強くない風味をしています。
その分、幅広い料理に使うことができる、オールマイティーなジャガイモです。
赤い皮の色を引き立たせるために、皮を剥かずにそのまま蒸したり焼いたりしても良いでしょう。
また、軽く潰してサラダにもできます。
煮込み料理では、最も本領を発揮します。
煮崩れしにくい肉質なので、カレーやシチュー、肉じゃがなど、
しっかり煮込んで味を染み込ませるタイプの料理に向いています。
レッドカリスマ自体の味があっさりとしているので、洋風・和風・中華など、
どのような系統の料理にも合わせることができます。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方