ジャガキッズパープル

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ジャガキッズパープル

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ジャガキッズパープルのタネイモ

 

 

ジャガキッズパープルは、

麒麟麦酒株式会社が研究・開発した、

ジャガイモの品種です。

 

美しい皮の色が特徴的で、

本来はジャガキッズパープル90という名前ですが、
通称としてジャガキッズパープルと呼ばれています。

 

ジャガキッズパープルには、どのような特徴があるのでしょうか。
また、栽培のポイントについてご紹介します。

 

[ジャガキッズパープル]

 

 

・登録年 1990年
・登録番号 ジャガキッズパープル90
・作型 春作、秋作
・主な産地 全国
・特性 煮崩れしやすいやや粉質
・栽培難易度 中級

 

 

■ジャガキッズパープルの特徴

 

・アンデス赤から生まれた品種 

ジャガキッズパープルは、

実はアンデス赤という品種から生まれた品種です。

 

アンデス赤は多収穫で育てやすいので、

今でも家庭菜園で栽培されることの多い品種です。

 

ところが、イモの大きさの揃いが悪く、

目が深いため調理に手間がかかるという難点がありました。

 

これを克服するために生まれたのが、

ジャガキッズパープルです。

 

ジャガキッズパープルは、
アンデス赤と似たころころとした丸い形をしていますが、
目が浅めです。

 

また、イモの大きさの揃いも比較的良いので、

アンデス赤の難点を見事クリアしました。

 

アンデス赤からプロトクローンを作り、

そこから選抜したのですが、

不思議なことに皮の色が変化し、紫色になっているのが特徴です。

 

・球形でほくほく系の食味
ジャガキッズパープルは、ころっとした球形です。

親であるアンデス赤の表皮が赤いのに対し、

ジャガキッズパープルは紫色をしています。

 

この紫色の表皮をしていることと、1990年に作出されたことから、

本来の名称である「ジャガキッズパープル90」

という名前がつけられました。

 

皮は紫色をしていますが、中の肉色は淡い黄色です。

肉質は親に似てほくほく系です。

 

コロッケやポテトサラダに適した肉質なので、

オーソドックスなジャガイモ料理で楽しんでほしいです。

 

粉質のジャガイモ特有の煮崩れやすさがあるので、

長時間煮込むような料理には向きません。

 

・変色が少ない
ジャガキッズパープルは、外側は濃い紫色をしていますが、

中の肉色は淡い黄色です。
親であるアンデス赤の方が、黄色は強いです。

 

肉色がやや白くなったものの、

ジャガキッズパープルは調理後の変色が少ないため、
料理の色を悪くしません。

 

皮を剥いて中を潰して食べるポテトサラダなどは、

肉色が変色すると、料理全体の色が悪くなります。

 

ジャガキッズパープルであれば、加熱後の偏食も少ないので、

安心してポテトサラダを作れます。

 

 

ジャガキッズパープル、まずはポテトサラダで♪

 

 

■ジャガキッズパープルの栽培のポイント

 

・全体的に色が濃い 

ジャガキッズパープルは、

イモの表皮が濃い紫色をしています。

 

中の肉色は淡い黄色ですが、

イモ以外の場所は、全体的に濃い色をしています。

 

親であるアンデス赤と比べると、

茎葉の緑色も濃いめですし、

地上に出てきた時の芽の色も濃い紫色をしています。

 

アンデス赤に慣れている方だと、

葉色の濃さが気になることもあるかもしれませんが、
ある程度であれば気にする必要はありません。

 

ただし、多肥にしても良いということではありません。
むしろ、大イモに育つと、中心空洞が多く出るので、

多肥にしてイモを極端に大きく育てないようにすることが重要です。

 

・休眠は短い
ジャガキッズパープルは、休眠が短いです。
そのため、長期の貯蔵にはあまり向いていません。

 

その分、暖地であれば、春作と秋作の二期作が可能になります。
休眠が短いといっても、萌芽に時間がかかる場合があるので、

秋作の時には催芽処理をしてから植え付けると安心です。

 

・花も美しい
ジャガキッズパープルは、花の色もキレイな紫色です。

親であるアンデス赤も紫色の花を咲かせますが、

それよりも青みの強い色をしています。

 

花弁の先端が少し白っぽくなるのが特徴で、

ジャガイモの花の中でも、観賞価値の高い品種です。

 

ジャガキッズパープル自体が3倍体の品種のため、

花後の結実はしません。

 

 

ジャガキッズパープル、コロッケも美味しいです

 

 

■ジャガキッズパープルのオススメの食べ方

 

ジャガキッズパープルは、ほくほくの粉質の肉質が特徴です。

 

丸ごと蒸したり茹でたりしたものを大胆に割って、

バターをとかして醤油を垂らせば、
それだけで贅沢なジャガバターを楽しめます。

 

潰して食べるのであれば、

ぜひコロッケやポテトサラダにしてみてください。

ほくほくとしていながら、

滑らかで舌触りの良い食感を堪能できます。

煮崩れしやすいので、煮込み料理にはあまり向きません。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


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ジャガイモ 品種

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