秋ジャガイモ 品種選び
秋ジャガの品種たち C)楽天市場
Q:秋ジャガイモを育てようと思っていますが、品種選びで悩んでいます。
お勧めの秋ジャガ品種ありますか?
A:デジマ、ニシユタカ、アンデス赤などが育てやすく収量も良いです。
[秋ジャガイモ 品種選び]
ジャガイモは、春と秋の年2回栽培が可能です。
春植え栽培と秋植え栽培、どちらにもそれぞれ良い点があり、
ジャガイモ栽培を楽しめます。
ただ、秋植え栽培の場合、栽培できる地域や品種が限られています。
秋植え栽培の場合、夏の暑さが残る時期に植え付けを行い、
収穫は寒さが本格的になる前になります。
栽培には3か月ほどの期間が必要になりますが、
寒冷地など寒さが早くにやってくる場所では、秋植え栽培では期間が短く、
ジャガイモがうまく育ちません。
また、秋植え栽培で育てられる品種に限りがあるのは、
ジャガイモの休眠期間が品種によって異なるためです。
休眠期間が短い品種の方が、
休眠があけやすく夏終わりからでも栽培がしやすいのです。
そのため、秋植え栽培用に販売されているタネイモも、品種が限られています。
一般的には、デジマやニシユタカ、アンデス赤といった品種が多く店頭に並びます。
どの品種も秋植え栽培で育てやすく、秋植え栽培初心者の方にもお勧めです。
デジマとアンデス赤は以前から秋栽培用として人気でしたが、
デジマを改良して作られたニシユタカも、近年は注目されています。
どちらも見た目はごろっとしたジャガイモらしいビジュアルですが、性質が少し違います。
デジマの方は、ほくほくした食感とやや煮崩れしにくい性質で、
煮物からこふきイモ、揚げ物まで広く利用できます。
皮がとても薄く、特に新ジャガイモのうちは皮ごと調理しても食べやすく、
さらに風味が良くなります。
食味が非常に良いので長く人気があり、育てやすいのも魅力的です。
ニシユタカは、デジマよりもさらに粘質性が高く、煮崩れしにくいタイプです。
そのため、煮込み料理などで活躍します。
秋植え栽培のジャガイモは、冬の前に収穫するため、
冬の寒い時期の煮込み料理に使えば、おいしさが倍増します。
また、生育が早くイモの肥大も良いので、
栽培期間が短くなりがちな秋植え栽培でも、収量が期待できます。
また、デジマやニシユタカと並んで人気のアンデス赤は、
表皮がサツマイモのような赤色で、中の肉色が淡い黄色です。
色の対比が美しいだけでなく、ほくほく食感が強い肉質と、
ほんのりとした甘みがあり、独特の風味が楽しめます。
収量がもともと多い品種なので、
収量が落ちがちな秋植え栽培でも収穫が楽しめます。
このように、秋植え栽培で長く愛されてきた品種は、
どれも秋植え栽培のデメリットをカバーできる特性を持っています。
秋植え栽培用とされていない品種でも、
休眠さえ破ることができれば、秋栽培は可能です。
ただ、秋植え栽培では、栽培期間中の温度変化が高温から低温となるため、
その温度帯では栽培が難しくなる品種もあります。
難しい品種にチャレンジするのも面白いですが、確実に収穫を楽しみたいのであれば、
秋植え栽培用として販売されている品種が良いでしょう。
その中でから食味や色の好みによって、育てたい品種を選ぶのがお勧めです。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方