ニシユタカ
ニシユタカ、タネイモの芽出し中
ニシユタカは、暖地向けの品種で、驚くほどたくさん収穫できます。
暖地から出荷される新ジャガイモは、ニシユタカが多いです。
特徴と育て方のコツをご紹介します。
[ニシユタカ]
・登録年 1978年
・登録番号 ばれいしょ農林23号
・作型 春作、秋作
・主な産地 関西以西
・特性 煮崩れせず粘質
・栽培難易度 中級
■ニシユタカの特徴
・長崎生まれの暖地向け品種
長崎県の農林試験場で生まれました。
暖地向きで、外見、食味ともに良い「デジマ」と、
たくさん収穫できる「長系65号」を交配して育成された品種です。
両者の良いところを受け継いで、
たくさん収穫できて食味が良いジャガイモができました。
名前の由来は、西南暖地に適していて、たくさん収穫できるということで、
「ニシユタカ」という名前になりました。
・春、秋栽培とも多収穫できる
新ジャガイモとして市場に出回るのは春栽培ですが秋栽培でも育ちます。
冷涼な気候を好む品種で、気候を合わせるとたくさん収穫できます。
タネイモによっては、秋栽培用のタネイモ、春栽培用のタネイモ、
と分かれているときがあるので、タネイモ選びには注意します。
・果肉は淡黄色で肉質は粘質
果肉は黄色より薄い淡黄色で、肉質はホクホク感が少ないしっとり系です。
また、しっかりしているので長時間煮込むような料理に向いています。
ニシユタカは、煮崩れしにくいので、カレーなどシチューにも向いています
■ニシユタカの栽培のポイント
・そうか病に気をつける
病害に対しては抵抗性を持っていますが、
そうか病やウイルス病には抵抗性がなく、
ジャガイモシストセンチュウにも抵抗性がありません。
ウイルス病は主にアブラムシが媒介するので、アブラムシ防除、
そうか病に対しては連作を控えたり、高温や乾燥に気をつけます。
・収穫は適期に行う
収穫が遅れてしまうと、イモの表面が荒れてしまいます。
食べるのは問題ないですが、外観が悪くなります。
ニシユタカのタネイモ
■ニシユタカのオススメの食べ方
肉質がしっかりとしているので、
茹でた後に細切りにしてサラダに添えたりすると、食感が生きます。
また、長時間煮込むようなカレーなどに向いています。
炒め物に使うときは、下茹でしておくと、よりおいしく食べられます。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方