農林1号
農林1号
農林1号(ばれいしょ農林1号)は、日本で育成された品種の祖先には、
この品種が関わっているとされり親分格のジャガイモです。
初めて馬鈴薯として農林省に登録された品種で、今でも栽培されています。
[農林1号]
・登録年 1943年
・登録番号 ばれいしょ農林1号
・作型 春作、秋作
・主な産地 全国
・特性 ほくほくのやや粉質
・栽培難易度 中級
■農林1号の特徴
・農林省に登録された第1号
昭和12年に農研機構 北海道農業研究センターで、
「男爵薯」と「Deodara(デオダラ)」を交配し、
選抜、育成されてできた品種です。
昭和18年にジャガイモの新しい品種として農林省に登録され、
第一号だったことから、農林1号と名前がつきました、
日本で育成された品種で農林1号が親品種となっている品種のほかにも、
祖先に農林1号が関わっていて、遺伝資源として大きな役割を果たしました。
・栽培適地が広い中晩生品種
昔は日本各地で栽培されました。
栽培に適する場所は寒冷地、暖地問わず適応して育てやすいです。
特に、涼しい気候を好むので、最適な環境ならより育てやすくなります。
また青枯病に対してはかなりの耐性を持ちます。
・加工用としても使われる
一般的な食用のほか、加工用としても使われる品種で、
ポテトチップスの原料や、デンプン原料にも使われていました。
現在は作付面積の減少もあり、見かけることが少なくなりました。
C)自然食品のたいよう
■農林1号の栽培のポイント
・肥料
調理後、やや変色しやすいので、変色を防ぐために肥料の与え方を変えます。
チッソは少なめにし、リン酸、カリを多めに与え、完熟させます。
・株間、畝幅
男爵薯よりやや広めに取ります。
一般的な栽培では株間が30cm、畝幅が約70cmになりますが、
それよりも少し余裕を持って植えつけます。
広すぎると疎植になり、中心空洞が出ることがあります。
・浴光育芽
浴光育芽の時に温度が高いと黒色心腐病になりやすくなるので、
5℃以上20℃以下を保つようにします。
粉ふきいもにしたら、美味しいです!
■農林1号のオススメの食べ方
イモ特有の香り、味が濃いです。
食感はホクホク系です。
ポテトチップスのほか、粉ふきいも、マッシュポテトがオススメです。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方