ジャガイモ 実が付く
ジャガイモに実がなっています!?
ジャガイモは、地下にできるイモを収穫して食べる野菜です。
栽培する時も、地下にできたイモの部分を植え付けて育てるのですが、
地上部で花が咲くこともあります。
では、花が咲いた後、ジャガイモにも実が付くことがあるのでしょうか。
[ジャガイモ 実が付く]
■ジャガイモ 花は咲く?
そもそも、ジャガイモには花が咲くのでしょうか。
意外なことに、ジャガイモにも美しい花が咲きます。
ただ、花が咲きやすい品種と、咲きにくい品種があるので、
育てるジャガイモの品種によっては、花が見られないこともあります。
また、栽培している場所の気候によっても、花が咲きにくくなることがあります。
一般的には、咲きやすい品種であれば問題なく咲くことが多いですが、
高温多湿の環境で育っている場合などは、
花が咲かずに蕾が落ちることが多くなるようです。
ジャガイモの花は、ジャガイモ畑が近くにある、あるいは自分で育ててみないと、
見ることができないレアなものです。
ジャガイモはナス科の野菜のため、ナスとよく似た形の花を咲かせます。
花色は思っているより色幅が広く、白い花が咲くものから、
濃い紫色の花を咲かせるものまで様々です。
中には、先端だけ濃い色が出たり、反対に先端だけ白っぽい色になるものなど、
2色の花が咲く品種もあります。
株の頂点に星形の花がいくつか固まって咲く姿は、
無骨なイメージのジャガイモからは想像できないほど、美しい光景です。
白、紫、斑の花が咲きます
■ジャガイモ 実が付く
ジャガイモを育てていると、花が咲くのを見る機会は多くなります。
花が咲くということは、その後に実が付くのかどうかも気になるところです。
ジャガイモの花は、1つの花の中に雌しべと雄しべがついているタイプで、
本来であればそのまま受粉し、実が付きます。
ところが、雄しべの方に受精能力がない場合が多いのです。
ジャガイモは地下にできるイモによって繁殖できる植物です。
そのため、地上で咲く花の受粉能力が弱まった、ともいわれています。
受粉能力の低いジャガイモは、花が咲いても受粉できないままに、
咲いた花はそのままぽろりと落ち、実が付かないことも多いです。
ところが、たくさんあるジャガイモ品種の中には、
受精能力を持った花を咲かせるものもあり、
そういった品種であれば、花の後に実が付くこともあります。
花はナスによく似ていますが、花の後に付く実の形は、トマトにそっくりです。
トマトと違うのは、緑の色がとても濃いことと、1つの房につく実の数が少ないこと、
それから熟しても赤くならないことです。
ジャガイモの実、熟してきました
■ジャガイモの実について
ジャガイモの実は、熟すまで緑色のままですが、
熟してくると色が薄くなり、黄色みを増します。
やや透明感のある色になったら、熟したサインです。
ここで気になるのが、この実が食べられるのかどうかです。
ジャガイモの実は、長らく食べてはいけないといわれていました。
トマトの実がまだ若い緑色の時に、毒を含んでいると言われるのと、理由は同じです。
ところが、トマトの実が熟すことで毒が薄まるのと同じように、
ジャガイモの実も、熟すことで毒が薄まります。
完全に熟した状態になれば、ジャガイモの実も少し食べる分には問題ないようです。
ただし、体調が悪い時や、子どもなど体が小さいうちは、
中毒症状が出ることがあるので、注意してくださいね。
もともと食用というわけではないので、味見するにとどめておき、
大量に食べるのは控えましょう。
また、ジャガイモの実は、熟してもトマトのように色がはっきり変わるわけではありません。
熟しているかどうか、見た目で判断するのは少し難しいです。
判断しかねる場合は、食べずに鑑賞するだけにとどめましょう。
花が咲くだけならまだ良いですが、実をつけて熟すまで置いておくとなると、
イモに回るはずの養分が取られる可能性もあります。
気になる方は、早めに摘み取ると良いでしょう。
気になる味は、酸味はあるものの甘みもあり、
少しフルーティーな味がするそうです。
実の中には、小さな種も入っています。
この種を播くと芽が出てジャガイモが育ちますが、
親と同じ性質のものが育つとは限りません。
親と同じ性質のイモを育てたいのであれば、
やはりタネイモを使って栽培するのが確実です。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方