秋植えジャガイモ 難しい?
秋植えジャガイモで人気のデジマの花
夏の一番暑い時期が過ぎると、今度は秋野菜の栽培が始まります。
秋野菜の中でも人気が高いのが、秋植えジャガイモです。
ジャガイモは春植えが一般的ですが、
関東以西であれば、秋にも栽培することができます。
連作の有無やスペースの確保を早い時期から考えておきたいですね。
秋植えジャガイモは、春植えよりも育てるのは難しいのでしょうか。
[秋植えジャガイモ 難しい?]
■秋植えジャガイモ 難しい?
ジャガイモは春植えが基本となるため、秋植えは難しいと思われることがありますが、
実はそれほど難しいわけではありません。
もちろん、春植えジャガイモと比べると、少し育て方のポイントが変わってくるので、
春植えジャガイモに慣れている人にとっては、難しいと感じる点もあるでしょう。
けれど、秋植えジャガイモであっても、きちんと栽培のポイントおさえておけば、
それほど難易度の高いものではありません。
ただし、秋植えジャガイモは、栽培期間が100日ほどと少し長めです。
栽培するためのエリアを十分に確保するためには、
他の秋冬野菜を諦める可能性も出てきます。
もし地植えにするスペースがない場合は、ジャガイモをプランターや鉢、袋で育て、
他の秋冬野菜を地植えで育てる、という選択肢もあります。
栽培できる地域が限られているとはいえ、
年に2回もジャガイモ育てられるチャンスです。
春と秋とで栽培するジャガイモの品種を変えるなど、
楽しみも倍になるので、ぜひチャレンジしてみてください。
秋作のジャガイモはじっくり育つので旨みが濃いです
■秋植えジャガイモのポイント
秋植えジャガイモを育てるのは、それほど難しいことではありません。
けれど、春植えジャガイモとは少し勝手が異なるため、
春植えジャガイモと同じ感覚で育ててると、失敗することもあります。
秋植えジャガイモを育てる時のポイントを知って、上手に育てましょう。
・植え付け時期
秋植えジャガイモは、8月中旬~9月中旬頃に植え付けを行います。
これよりも早いと、暑すぎて土の中のタネイモが腐ったり、
出てきた芽が焼けて枯れることもあります。
また、秋植えは春植えと違い、植え付けた後に気温が徐々に下がっていきます。
そのため、植え付けが遅くなると、
地上部が十分に生育して地下にできた新しいイモが肥大する前に霜が降り、
地上部が枯れて生長が止まってしまいます。
こうなると、収穫した時にイモの肥大がほとんど見られず、
収量が極端に落ちます。
その年によって天候の違いはありますが、植え付け適期は必ず守ることが、
秋植えジャガイモ成功への第一歩です。
・タネイモを腐らせない
ジャガイモ栽培では、植え付けたタネイモから芽が出て、
それが生長することで地上の茎葉で光合成し、地下では新しいイモを育てます。
そのため、タネイモが何等かの理由で傷んでしまうと、
その後の生育も見込めなくなるのです。
気温が高すぎることによって、土の中の温度も高くなり、
さらに湿度が高くなることによって、タネイモが傷みやすくなります。
さらに、春植えでは大きめのタネイモを切って植え付けることがありますが、
秋植えではタネイモは絶対に切ってはいけません。
いくら切り口を乾燥させたとしても、外皮がなく剥き出し状態となっているため、
切り口からカビが発生したり、腐る可能性が高くなります。
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・収穫のタイミング
野菜を育てる時に気になるのが、収穫のタイミングです。
秋植えジャガイモは、タネイモを植え付けた後、生育とともに気温も下がっていきます。
そのため、地上部の茎や葉が耐えられないほどの低温になると、自然と枯れてきます。
この自然と枯れてくるのが、だいたい11月~12月頃の、霜が降り始める頃です。
春植えジャガイモも、地上部が枯れてきてから収穫を行いますが、
秋植えジャガイモは春植えジャガイモに比べると、
気温の低下のせいでイモの肥大性が弱いことがあります。
地上部が少し黄変したくらいでは、地下のイモが十分に肥っていない可能性があるので、
霜が降りて茎葉が黄変して枯れ、生育が止まるギリギリまで待って、収穫するのがお勧めです。
*詳しくは、
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方