秋ジャガ 枯れた
収穫前に枯れてきたジャガイモ
秋ジャガは、関東以西の限定された地域でしか栽培できませんが、
年に2回ジャガイモを栽培できるとして、家庭菜園でも人気が高まっています。
ジャガイモは比較的栽培が楽な野菜ですが、失敗することももちろんあります。
秋ジャガでも、枯れてしまったということがあるようです。
秋ジャガが枯れた理由は、いったい何なのでしょうか。
[秋ジャガ 枯れた]
■秋ジャガ 枯れた
秋ジャガが枯れたのには、もちろん原因があります。
枯れた時期によっては、収穫に問題が出ないこともありますが、
栽培途中で枯れてしまっては、地中のイモも十分に育っておらず、
収量が激減することもあります。
枯れた原因を調べ、次の栽培に生かしましょう。
・霜や寒さに当たった
ジャガイモは寒さにあまり強くありません。
気温が下がってくると、地上部の葉や茎が枯れてきます。
霜に当たれば、それだけで枯れ始めます。
すでに収穫適期に入っているジャガイモであれば、寒さに当たって地上部が枯れても、
それは単に収穫のサインとして枯れているだけなので、問題ありません。
けれど、まだ生育が不十分な状態で寒さに当たって枯れると、
地中のイモがあまり肥大していないうちに枯れるので、収量が落ちます。
地上部が枯れた後、地中のイモが急激に大きく育つということはないので、
地上部が枯れれば強制的に収穫となります。
地中のイモが熟してくると、寒さに当たっていなくても、
地上部の茎葉の色が薄くなってきます。
その状態であれば、霜や寒さに当たっても良いですが、
まだ地上部が青々としているうちは、中のイモが生長中なので、
寒さに当たって地上部が枯れるのは避けたいところです。
地域によって、初霜が降りる時期は異なります。
ジャガイモの生育が不十分なうちは、寒さに警戒しておいた方が良いでしょう。
できるだけ霜や寒さに当てないよう、株元マルチや不織布、
穴あきビニールを使ったトンネルなどを設置しておくと安心です。
有機質マルチやトンネルであれば、栽培途中からの設置も可能です。
収穫時期に枯れてくるのは、嬉しいです!
・病気に感染した
ジャガイモには、疫病やモザイク病など、かかると厄介な病気がいくつかあります。
春ジャガイモでも感染の可能性はありますが、
秋ジャガイモでも病気感染の危険性があります。
疫病は長雨のような湿度の高い時期に、感染が増える病気です。
秋ジャガイモの栽培期間も、秋の長雨と当たることがあるため、
感染の可能性が高まります。
水はけの良い土と風通しの良い場所であれば、
湿気がこもりにくく感染の可能性も低くなります。
モザイク病はアブラムシが媒介する病気なので、
栽培期間中はいつでも感染の可能性があります。
アブラムシも、真夏の暑い間や冬の寒い間はあまり見かけませんが、
ジャガイモを栽培する春と秋は活動的になります。
春だけでなく、秋ジャガイモでもアブラムシの被害を受けることがあるので、要注意です。
寒さに当たったわけでもなく、葉に病斑などの症状が出て枯れた場合は、
病気感染が疑われます。
・害虫の被害が出た
秋ジャガイモにも、害虫の被害が出ることがあります。
地上部は、カメムシやアブラムシ、ニジュウヤホシテントウ、ヨトウムシなどがありますが、
地上部を食害されたとしても、急激に枯れるということはあまりありません。
問題なのは、地下の根を食害された時です。
秋になると、冬を越すために色々な虫が発生します。
ネキリムシと呼ばれるコガネムシなどの幼虫やオケラなど、
ジャガイモの根を食害する害虫は意外といます。
根を食害されると、いくら強いジャガイモであったとしても、
地上に養水分を送ることができなくなり、枯れ始めます。
大切な根を切られているため、症状の進みが早く、
また病斑などの異常も見られない場合は、害虫被害の可能性が高いです。
まだ寒い時期ではなく、地上部の病斑も見当たらない場合は、
枯れたジャガイモの近くを掘ってみましょう。
ネキリムシやオケラなど、害虫が発見される可能性があります。
もし見つけたら、次の栽培に影響が出ないよう、捕殺しておきましょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方