じゃがいも 袋栽培 秋
ジャガイモの芽
ジャガイモは、1年のうちに春の秋の2回、栽培が可能です。
ジャガイモはとても丈夫で育てやすく、
しかも収穫の時にごろごろと土から出てくるのが面白く、家庭菜園でも人気があります。
ジャガイモは栽培法も多く、地植えができない場合でも容器を使って育てられます。
容器も色々なものから選ぶことができ、その中でも便利なのが袋栽培です。
培養土などの袋をそのまま使ってジャガイモを育てる方法なのですが、
秋ジャガイモを袋栽培する時には、何かコツがあるのでしょうか。
[じゃがいも 袋栽培 秋]
■じゃがいも 袋栽培 秋
袋栽培は、市販の培養土が入っている袋をそのまま使って栽培するので、
プランターなど他の容器を準備しなくて良く、栽培後も袋だけの処分が可能です。
そんな袋栽培ですが、秋ジャガイモを育てる場合は、
いくつかのポイントがあります。
秋は栽培開始時が暑く、収穫の頃に寒くなってくるという特徴があります。
袋栽培であれば、そういった秋ジャガイモ栽培での難しい部分も、
コツを知っておくことでクリアしやすくなります。
・栽培の準備をする
ジャガイモの袋栽培をするなら、春栽培か秋栽培かに関係なく、準備は必要です。
袋栽培に利用する袋はなんでも良いですが、光を通さないものが理想的です。
光を通す透明のビニール素材の袋だと、新しいイモができて袋の近くになった時、
光に当たって緑化する可能性があるためです。
市販されている培養土の多くは、袋が透明ではない場合が多いので、
そのまま使用するのがお勧めです。
もし透明になっている場合は、別の袋か容器を用意しておく必要があるので、
培養土を購入する際に袋の状態をチェックしておくと良いでしょう。
植え付ける時には、袋いっぱいに土が入っている状態ではなく、
半分くらいになるまで土を出して植え付けます。
これは、生育過程で土寄せという作業が必要になるためです。
新しいイモができた上に土をかぶせることによって、
生育スペースを広げてイモが大きくなりやすい環境を作るとともに、緑化を防ぎます。
ジャガイモの袋栽培については、こちらに詳しく書いていますので、参照してください。
・芽出しも袋で
ジャガイモ栽培を始める時、タネイモの準備として芽出しという作業があります。
あらかじめ芽を出させて休眠を打破しておくことで、
植え付け後の発芽をスムーズにする効果があります。
ジャガイモの春栽培では、タネイモを日光に当てて芽出しをしますが、
秋栽培で同じようにすると高温でタネイモが傷む原因となります。
秋ジャガイモの芽出しの場合は、土に埋めて行うのがお勧めです。
土の中は外気よりも温度変化が少なく、ひんやりとしています。
ジャガイモは冷涼な気候を好むので、秋は土の中の方が芽出ししやすいのです。
袋栽培でジャガイモを育てるのであれば、栽培準備を済ませた状態の袋に、
そのままタネイモを埋め込みます。
そのままの状態で芽出しを行い、芽が動いていることが確認できたら、
栽培に移行します。
芽出しと栽培の違いは、水を与えるかどうかです。
ジャガイモはタネイモの中に、ある程度の水分と養分を蓄えています。
そのため、芽を出す程度であれば、水や肥料なしでも行えるのです。
芽出しの間はタネイモが傷むのを避けるため、水やりは行いません。
風通しが良く雨の当たらない明るい場所に置いておくことで、芽出ししやすくなります。
ただし、直射が当たる場所は避けましょう。
直射が当たると土の温度が上がり、芽が出にくくなります。
芽出しを始めてから1週間以上経ったら、一度土を掘ってタネイモの状態を確認します。
この時、芽が出ていることが確認できたら、埋め戻して水を与えて栽培をスタートします。
秋ジャガイモの芽出しについは、こちらを参考にしてください。
・気温に合わせて場所移動
ジャガイモの秋栽培は、植え付け時期はまだ暑さが残っていて、
収穫の時期には寒くなっています。
ジャガイモが育ちやすい温度帯を保つためには、
気温が高いうちは長く直射に当たる場所は避け、
気温が下がってきたら直射がよく当たる場所や、
温かい霜が当たりにくい場所に移動させるのが理想的です。
袋栽培の場合、袋という容器に入れたまま栽培するので、
時期による移動が楽に行えます。
移動する時は、袋が破れないよう注意し、
ジャガイモが育ちやすい場所を探して置いてあげましょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方