秋ジャガイモ 春ジャガイモ どちらの方が良い
秋植えジャガイモのニシユタカ、芽出し中
Q:ジャガイモは春と秋の両方の栽培が可能だと聞きました。
ジャガイモは春と秋、どちらの栽培が良いのでしょうか。
A:春と秋、それぞれの特徴があります。育てる楽しさは共通です。
[秋ジャガイモ 春ジャガイモ どちらの方が良い]
ジャガイモは、春と秋の年2回の栽培が可能です。
けれど、メインとなるのは春というイメージがあります。
これは、春ジャガイモの方が収量や食味が良く、全国的に栽培が可能なためです。
まずは、それぞれの特徴を見てみましょう。
〇春ジャガイモ
春ジャガイモは、また温かくなる前から植え付けを行って育て、
収穫は暑くなる前に行います。
春ジャガイモの主な特徴は以下の通りです。
・涼しいうちに植え付けるのでタネイモが土中で傷みにくい
・大きいタネイモは切って植え付けられる
・栽培後半に向けて気温が上がるので生育スピードがのりやすい
・大きなイモに生長しやすく、でんぷん量も多い傾向にある
・栽培できるジャガイモ品種が多い
〇秋ジャガイモ
秋ジャガイモは、まだ暑さの残る時期に植え付けをし、
本格的な寒さがくる前に収穫を行います。
秋ジャガイモの主な特徴は以下の通りです。
・同品種を栽培しても、春ジャガイモより収量が少ない傾向がある
・収穫時に雨が少なく、収穫日に悩みにくい
・収穫後の貯蔵によって甘味が増す
・株間を狭くして栽培株数を増やせる
・タネイモを切らないので小さなタネイモで栽培できる
・栽培できる地域が限られている(中間地~暖地)
あらためて特徴を比較してみると、
春ジャガイモの方がメリットが多いように感じます。
秋ジャガイモは高温期に栽培をスタートさせるという点と、
栽培できる地域や品種が限られている点が悩みの種になることもあります。
これは天候やジャガイモの性質によるものなので、変えることはできません。
1株あたりの収穫量も、春ジャガイモより秋ジャガイモの方が少ない傾向にあります。
けれど、その収量の少なさは、
株間を狭くして株数を増やすことである程度は改善できます。
秋ジャガイモは春ジャガイモに比べ、栽培するメリットが少ないように感じますが、
実際に育ててみるとやはり栽培自体が楽しく、
来年も秋ジャガイモを育てたくなる不思議な魅力があります。
春ジャガイモの方が比較的失敗が少ないため、
初心者の方は春ジャガイモから始めるのがお勧めです。
春ジャガイモでジャガイモ栽培の基本が分かったら、
秋ジャガイモが栽培できる地域の方は秋ジャガイモにもチャレンジしてみてほしいです。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方