秋ジャガイモ 土がひび割れてきた
ジャガイモ育成中に、地面がひび割れてきたら?
Q:秋ジャガイモを育てています。
育てているうち、地面がひび割れたようになってきましたが、
このまま放っておいても良いのでしょうか。
A:土寄せをして光を遮断しましょう。
[秋ジャガイモ 土がひび割れてきた]
ジャガイモはタネイモを土に植えた後、地上に芽が出てきて葉や枝となって生長します。
けれど、トマトやナスのように地上部の枝に実がつくわけではありません。
ジャガイモは、土の中で新しいイモが発生して育ちます。
タネイモから芽が出て伸び、それが地上部に出て光を浴びて生長を続けますが、
土中の茎からストロンと呼ばれるものが発生し、その先端に新しいイモができます。
イモが大きくなってくると、周りの土を押し広げていくため、
新しいイモの上の土が薄いと、表面がひび割れたような状態になることがあります。
土がひび割れたとしても何か異常があるというわけではなく、
単純にイモが肥大しているために起こっているのですが、ここで問題になるのが緑化です。
栽培中のイモに限らず、収穫した後のジャガイモでも起こる症状で、
文字通りイモが緑色になります。
緑色になった部分には有毒な成分が含まれるため、食べることはできません。
緑色になった部分をキレイに取り除けば、他の正常な部分は食べられますが、
苦みやえぐみが出てしまうこともあります。
そのため、栽培中や収穫後のイモにはできるだけ光を当てず、
暗い場所で管理するのが基本です。
土の表面がひび割れていると、
そこから光が入って中の新しいイモに当たる可能性があります。
ジャガイモ栽培の基本の作業に、土寄せがあります。
土寄せをすることによって、新しくできたイモの上に土がかぶさり、
光を遮断することができます。
また、土の量が増えることで生育スペースが広がり、
新しいイモも大きく育ちやすくなります。
この作業は春植え秋植えかに関わらず、ジャガイモ栽培で必要な作業です。
ただし、黒色のマルチを利用したマルチ栽培などでは、
マルチによって光が遮断されるため、土寄せは不要になります。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方