タネイモ カビ
タネイモにカビが生えることがあります
タネイモは、植え付け時期より少し前くらいから、店舗に並びます。
早めに購入した後、催芽処理やカット、乾燥などを行い、
植え付けするという方も多いでしょう。
ジャガイモは、食用のものでも保存がきくイメージが強く、
カビとは無縁に感じますが、実はタネイモにカビが発生することがあります。
タネイモにカビが発生する原因や、発生した時の対処法をご紹介します。
[タネイモ カビ]
■タネイモのカビの原因
ジャガイモは丈夫で育てやすい植物ですが、
タネイモの状態が悪いと、カビが発生することがあります。
一般的に、1ヶ月近く催芽処理を行っても、カビは出ません。
ジャガイモのタネイモにカビが発生する原因は、何なのでしょうか。
カットしたイモは、切り口を上に乾かします
・切り口が接地していた
タネイモが大きい場合、カットしてから植え付けることがあります。
この時、切った後の切り口は、水分が出てきて湿っているため、
数日以上は植え付けずに乾燥させます。
この乾燥させている間に、切り口を下にして置いていたり、
横のタネイモなどに接地した状態になっていると、
水分がうまく飛ばずにカビが発生します。
・湿度が高かった
単純に、タネイモの周りの湿度が高いと、カビが発生しやすくなります。
タネイモをそのまま保存しておく場合も、カットして切り口を乾燥させる場合も、
風通しの良い場所に置いておきましょう。
春ジャガイモは、植え付けの時期にまだ寒さが残って乾燥していることも多いため、
室内で加湿器を使っていることがあります。
加湿器のすぐ近くに置いていると、
湿度が上がってカビが発生することがあるので、離して置くようにします。
カビの発生したタネイモのまわりのイモも隔離しておきます
・近くにカビがいた
カビは胞子を空気中に出し、その胞子が別の場所につくことによって繁殖します。
タネイモの中にカビが発生した時、カビが出たもののみ処分しても、
その後に次々とタネイモにカビが出ることがあります。
これは、すでに発生したカビの胞子が、すぐ近くにあるタネイモに付着し、
時間差で目に見える状態へと変化しているのです。
同じタネイモでなくても、近くにカビが発生している場合は、
他のタネイモにもカビが広がる可能性があるので、
できるだけ早く離れた場所に移動させるようにしましょう。
■タネイモのカビ対処
タネイモにカビが発生した場合、そのタネイモを使っても良いものか悩みます。
もちろん、程度によってはすぐに処分した方が良い場合もありますが、
少し手入れをすることで、タネイモとして使えるようにもなります。
タネイモにカビが発生した場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
・処分する
タネイモの表面や、タネイモを切った切り口にカビが大量に発生している場合や、
カビが発生している場所が、すでに柔らかく変質している場合、
カビを通り越して腐敗を起こしている場合は、
すぐに処分して、新しいタネイモを買いなおした方が良いでしょう。
表面にうっすらとカビが見える程度であれば、
栽培に使用しても、そのまま問題なく生育することも多いです。
・切り取る
タネイモの表面や、カットした切り口にカビが出た場合は、
カビの部分を切り取ることで、タネイモとして栽培に使用できます。
ただ、新たに切り口ができるので、その部分が乾くまでは、植え付けられません。
切り取った後、数日ほど乾燥させるか、
すぐに植え付けたい場合は、草木灰を切り口にまぶして植え付けを行いましょう。
芽を折らないようにタネイモを扱ってください
・ふき取る
表面に、ごくごく少量のカビがついているだけなのであれば、
ふき取るだけでも良いでしょう。
アルコールの入ったウェットティッシュでなくても、
乾いたティッシュや手ではらうだけでも問題ありません。
むしろウェットティッシュを使うと、
その湿った部分が乾くまで待つ必要があるので、面倒になります。
タネイモは、芽の付近にカビが発生することもあります。
芽の周りのカビをふき取る時は、芽が折れないように注意しましょう。
芽が折れてしまうと、せっかく芽の数を調整してカットした意味がなくなります。
また、折れなくても、芽が潰れて生育に影響することがあるので、扱いは慎重に行います。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方