ジャガイモ 芽出し 失敗

ジャガイモ栽培.com

ジャガイモ 芽出し 失敗

読了までの目安時間:約 8分

 

スポンサードリンク

こんなに芽を長く出すと、植え付け時に折れそうです

 

 

ジャガイモを栽培する時、植え付け前に芽出しをする方法があります。

 

芽出しをあらかじめしておくことで、芽の出ないタネイモを判別できるので、
植え付け後の発芽不良による欠株を防ぐことができます。

 

また、芽出しをすることによって、芽の位置や数が把握できるようになるため、
タネイモをカットしたり、植え付ける方向を知るのに役立ちます。

 

芽出し作業自体は難しいものではありませんが、やはり失敗することもあります。
ジャガイモの芽出しに失敗した時の症状や原因には、どのようなことがあるのでしょうか。

 

 

[ジャガイモ 芽出し 失敗]

 

 

■ジャガイモ 芽出し 失敗

 

ジャガイモの芽出しに失敗したなと感じる症状は、1つではありません。

 

代表的なものでいえば、タネイモが腐ったように傷んだり、
カビが発生したりといった症状が出ます。

 

他にも、せっかく出てきた芽が折れたり、
はたまたもやし状の芽が出たりといったこともあります。

 

これらの芽出しの失敗には、必ず原因があります。
原因が何かを知っておくことで、次の栽培に生かせます。

 

 

芽出し中にタネイモが傷むこともあります

 

 

・タネイモが傷んだ
芽出し中にタネイモが傷み、腐ったようになることがあります。

 

もちろん、元からタネイモの状態が悪いということも考えられますが、
芽出し中の環境が悪いことも原因の1つです。

 

芽出しをする時、日当たりの良い窓辺などに置いて管理します。
この時、暖かい方が良いだろうと、ビニールなどを被せてしまうと、
通気性が悪くなって湿度と温度が急激に上がります。

 

中の温度が上がった時などに、定期的に換気をしていればまだ良いですが、
温度の高い状態を続けていれば、タネイモが高温に負けて傷み始めます。

 

タネイモを植え付けられるくらいの時期になれば、日当たりの良い場所に置いておけば、
自然と温度が上がるので、温度が上がりすぎないように注意しましょう。

 

また、同じ方向にばかり置いていると、下になっている方が傷むことがあります。

 

毎日でなくても構いませんが、タネイモ全体に光が当たるようにするためにも、
時々タネイモの位置や方向を変えるようにしましょう。

 

 

 

芽の根元あたりにカビが発生しています

 

 

・カビが発生した
タネイモが傷んだ時と同じように、通気性の悪い状態になっていると、
カビが発生することがあります。

 

カビの発生に気付かず放置していると、
そこから腐敗が始まることもあるので、要注意です。

 

通気性の悪いビニールなどに入れたり、
フタつき容器のフタを完全に閉めず、換気できるようにしておきましょう。

 

通気性の良い状態で芽出ししていると思っていても、
芽が出てきた時に、うっすらとカビが出ることがあります。

 

軽い状態であれば問題ないので、
手で軽くはらってカビを取り除き、植え付けに使います。

ただし、カビを取り除く際は丁寧に扱い、芽が取れたりしないようにしましょう。

 

・芽が折れた
せっかく芽出しに成功したと思ったのに、植え付け前に芽が折れてしまうことがあります。
まずは、タネイモの扱いは丁寧にしておくことです。

 

イモ自体は頑丈そうに見えますが、打撲からタネイモが傷みやすくなることもありますし、
出てきたばかりの芽は繊細で、意外と折れやすいものです。

 

タネイモを移動する時や植え付けを行う時は、あまり芽の部分には触らないようにし、
タネイモ同士が当たったり、こすれたりしないようにも気を配ります。

 

また、あまりにも芽を大きく育て過ぎても、折れやすくなります。
植え付けに適した芽の長さは、だいたい5mmほどだといわれています。

 

大きい芽になると嬉しくなりますが、
かえって土をかぶせたりする時の衝撃に弱くなるので、注意しましょう。

 

 

芽が出てもやし状になったタネイモ

 

 

・もやしになった
芽出しをしたタネイモの芽が、通常のしっかりとした太いものではなく、
もやしのように白くてひょうろひょろの芽になることがあります。

これの原因は、明らかに光不足です。

 

芽出しをする時は、必ず日当たりの良い場所、明るい場所にタネイモを置いておきます。
日照不足になると、どうしても徒長して白いもやしのような芽に育ちます。

 

また、植え付けに使おうと思っていたタネイモを暗所で保管していたら、
いつの間にか芽が出てもやし状になっていた、ということもあります。

 

芽が出ていることに気付くのが早ければ、
いっそ光に当てて芽出しを行うこともできますが、
気付かないうちに芽が出てしまって気付けず、
もやし状の芽が伸びている場合は、もうどうしようもありません。

 

芽出しをしたかしていないかに関わらず、
タネイモの保管中は、こまめにチェックを行うようにします。

 

もやし状になった芽はもう元に戻ることはありませんし、
植え付け時に折れることも多いです。

 

また、植え付けに成功したとしても、しっかりと太い芽が出たものに比べると、
やはり生育に不安が残ります。
そうなると、またタネイモを準備しなおし、植え付けを行うしかありません。

 

時期や品種によっては、タネイモの入手が難しくなっていることもありますし、
タネイモ自体が劣化していることもあるので、
できるだけもやし芽は発生させないようにしておきましょう。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


スポンサードリンク

 

タグ :  

ジャガイモ栽培Q&A

この記事に関連する記事一覧