ジャガイモ 収穫 青い
土寄せを忘れると、イモが青緑色になります
ジャガイモは栽培期間がそれほど長いわけではありませんが、
イモが地中にできて育つため、収穫までどのように育っているのか分かりません。
そのため、収穫の時が待ち遠しくなります。
ジャガイモを収穫する時、少し気になることが起こることがあります。
それが、地上部が青いうちに収穫する時や、収穫したジャガイモが青い時です。
収穫したジャガイモが青い場合、どうすれば良いのでしょうか。
[ジャガイモ 収穫 青い]
■ジャガイモ 収穫 青い
・地上部が青い状態での収穫
ジャガイモの収穫適期は、地上部の茎や葉が黄変し、
枯れ始めた頃が目安となります。
これは春ジャガイモと秋ジャガイモの両方に共通していますが、
その年の天候や植え付け遅れなどによって、
まだ地上部が青いまま収穫時期になることがあります。
秋ジャガイモでは、収穫適期に近付くにつれて気温が下がるため、
寒さによって自然と地上部が枯れますが、春ジャガイモは気温が上がっていくので、
なかなか枯れずに残ることがあります。
けれど、地上部が枯れるまで待ってから収穫しようと待っているうちに、
収穫適期を逃してしまうことがあるので、どこかで区切りをつける必要があります。
この青み、気になりますね
ここで心配になるのが、地上部が青いまま収穫しても良いかという点です。
ジャガイモは、地下に新しいイモを作りますが、収穫が早いからといって、
イモが未熟とは限りません。
ストロンと呼ばれる部位の先端に新しいイモが発生しますが、
発生してすぐの赤ちゃんの状態の時も、十分に大きく育った時も、
表皮の色は変わりません。
トマトやイチゴのように、熟すと色が変わるということがないので、
収穫適期であったかどうかは、イモの大きさで判断します。
いくつかのイモの中で、大きく育ったイモがなく、
指先ほどのごくごく小さなイモしかない場合は、まだまだ成長途中といえます。
小さなイモもたくさんあるものの、いくつかは大きく育っているというのであれば、
その時点で収穫をしても良いでしょう。
小さいイモはまだ育つ余地がありますが、収穫のタイミングを考えれば、
その時点で食べられるくらいのサイズにまで育った分を楽しむのが得策です。
小さなイモは、食べられなくはありませんが、
状態によってはソラニンなどの毒素が多く含まれていることがあります。
そのため、小さすぎるイモは食べず、そのまま処分した方が良いのです。
緑化した部分をきれいに取り除けば、食べられます
・イモが青い状態での収穫
収穫したジャガイモが、青(緑)になっていることがあります。
これはジャガイモの緑化と呼ばれる状態で、この緑に変色した部分には、
ソラニンという毒が含まれています。
ジャガイモの芽には毒があるため、調理する時には、
必ず取り除くという話はよく聞きますが、その芽に含まれている毒と同じ毒が、
この青くなった部分にも含まれているのです。
この青い部分を食べると、腹痛や下痢、嘔吐などの中毒症状が出ます。
最悪は死に至るケースもあるため、注意が必要です。
トマトなどの他の野菜の中には、未熟果が緑色で、熟すと色が変わるものがあります。
けれど、ジャガイモは病気などにかかっていない限り、イモの色が変わることはありません。
つまり、イモが青い状態というのは、それだけで何か異常があるということなのです。
保存中のジャガイモが青くなることもありますが、生育途中であっても、
イモに光が当たればイモは緑化して青くなります。
ジャガイモを栽培している時、何度か土寄せの作業を行います。
これは、土寄せすることによってストロンの発生とイモの発生を促すとともに、
発生したイモに光が当たり、緑化するのを防ぐ効果があります。
土寄せが不要な場合として、黒色のビニールマルチを利用したマルチ栽培があります。
黒色のビニールマルチが太陽光を遮るため、イモに直射が当たらず、緑化を防げます。
もし育てていたジャガイモを収穫した時、イモに青い部分があるのなら、
その部分をキレイに取り除いてから調理に使います。
もしイモが全体的に青くなっている場合は、
無理して食べずにそのまま処分した方が良いでしょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方