ジャガイモ 割れていた
ジャガイモ栽培では、収穫の時が一番の楽しみです
土の中から大きなイモがゴロゴロ出てくると、とても嬉しい気持ちになります。
けれど、時にはイモが割れていたということもあるようです。
ジャガイモが割れていた場合、何が原因なのでしょうか。
[ジャガイモ 割れていた]
■ジャガイモ 割れていた
ジャガイモが割れている時のおもな要因は、
イモが育ちすぎた、イモの生長が早かったことによります。
イモが大きく育てば育つほど良いと思ってやっていたことが、
実は育ちすぎて割れる原因となっていることがあります。
・高温だった
ジャガイモの栽培期間は、だいたい100日ほどです。
この期間中、休眠スイッチの入る高温か低温に当たると、
イモは地上部を枯らして地下のイモの肥大もしなくなります。
ところが、収穫時期になってもまだ生育できる温度だった場合、
イモの肥大が止まらず、育ちすぎることがあります。
特に秋ジャガイモでは、本来寒くなるにしたがい生育が衰えてくるはずなのに、
いつまでも暖かいままだと、生育が止まらずに割れが多くなります。
ジャガイモの収穫目安は、地上部が枯れてきた頃ですが、
この場合においては、枯れるまで待っていたのでは、イモが割れてしまいます。
収穫のタイミングがとても難しくなりますが、本来の収穫時期に入ったら、
地上部が枯れていなくても、一度試し掘りしてみるのがお勧めです。
すでにイモが十分なサイズに育っているのであれば、そのまま収穫しても良いでしょう。
ジャガイモは、本来の収穫時期で試し掘りすると安心です
・過湿、過乾燥
ジャガイモは、どちらかというと乾燥気味の環境を好みます。
ところが、乾燥させすぎると、イモの肥大時に水分が足らず、割れることがあります。
これとは反対に、過湿状態で育ったイモも、肥大しすぎて割れることがあります。
さらには、過乾燥と過湿を繰り返すことでも、イモの割れは増えます。
地植えで育っている場合は、よほど雨が降らない限りは、水やりの必要はありません。
ただし、土質や天候によっては、土が乾きやすいこともあります。
土が乾いていると感じたら、適宜水を与えましょう。
また、プランターや袋などの容器栽培であっても、毎日水を与えるのは過湿の元です。
水はけの良い土を使うとともに、土が乾いてから水やりをするようにしましょう。
・多肥
ジャガイモは痩せた土地でも育つほど、丈夫な野菜です。
けれど、吸肥力が弱いわけではありません。
そのため、多肥の環境で育てると、イモが生長しすぎて割れることが多くなります。
ジャガイモ栽培でも追肥は行いますが、前作でどれくらい肥料を与えたかによって、
追肥量を変えるのがお勧めです。
前作で肥料をたくさん与えていた場合、
土には肥料成分が多く残っている場合があります。
前作の肥料が残っている状態で追肥を行うと、
知らず知らずに多肥となり、イモの割れが増えます。
イモを大きく育てようとして、必要以上に肥料を与えるのも良くありません。
ジャガイモを育てる時は、前作の追肥状況も考慮した上で、追肥量を決めましょう。
収穫したら、調子の悪そうなジャガイモがあります
・1本立てにした
ジャガイモは、タネイモから複数の芽が出てきます。
この時、芽かきという作業を行います。
芽かきをした後に残す芽の数が、少なければ少ないほど、
養分が送られるイモが限定されるため、イモの肥大が良くなります。
ここでイモを大きくしようと、芽を1本だけ残して芽かきすると、
養分が集中しすぎるため、イモの生長しすぎて割れが多くなります。
芽かきをする場合は、2本～3本の芽を残すのがお勧めです。
・そうか病
ジャガイモが割れるのは、イモが生長しすぎることによるものが多いですが、
中にはそうでない場合もあります。
イモがぱっくりと割れる症状ではなく、表面にひび割れのようなものや、
かさぶたのようなものができている場合は、そうか病になっている可能性が高いです。
そうか病は、土がアルカリ性に傾いているとかかりやすいといわれています。
一般的な野菜を栽培する時は、土作りの時に苦土石灰などを入れて中和させますが、
ジャガイモ栽培ではその限りではありません。
できれば、一度土の酸度を計測してから、石灰を入れるかどうかを検討しましょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方
