ジャガイモ マルチ はがす
黒マルチで育つ初夏のジャガイモ
Q:ジャガイモの黒マルチ栽培にチャレンジしています。
気温が上がってきた時にマルチ内の温度が上がりすぎないか心配です。
気温が上がる4月以降、黒マルチははがした方が良いですか?
A:収穫までマルチは残します。
[ジャガイモ マルチ はがす]
ジャガイモ栽培にも色々な育て方があり、
黒マルチ栽培も家庭菜園で人気が高いです。
黒マルチを利用することで、春栽培では気温の低いうちからの生育を促すことができ、
余計な水分が流入するのも防げます。
黒マルチは、黒色のマルチが太陽光を集めやすく、
マルチ内の温度が上げてくれる効果があります。
そのため、最初は良いですが、春を過ぎて気温が上がってくると、
今度はマルチ内の温度が高すぎて、不調が出るのではないと心配になります。
結論をいえば、黒マルチは収穫するまで残しておきます。
黒マルチをかぶせたままにしていても、地温が上がりすぎることはありません。
どうしても地温の上昇が気になる場合は、黒マルチをはずすのではなく、
上に敷き藁をかぶせるなど、黒マルチに光が当たらないような工夫をするのがお勧めです。
黒マルチを残しておくことのメリットは、とても大きいです。
せっかくのマルチ栽培なので、ぜひ残したまま収穫まで頑張ってください。
・夜間の冷えを予防
春を迎えたといっても、夜間はまだまだ冷える日が多いです。
5月に入るまでは、晴れた日中は暑いと感じる日があっても、
夜には冷えることも少なくありません。
黒マルチをかぶせたままにしておくことで、夜間の冷え込みを軽減できます。
・緑化を予防
黒マルチ栽培の最大の利点は、土寄せなしで栽培できることです。
通常のジャガイモ栽培では、新しくできたイモが育つスペースを確保するためと、
緑化を防ぐために土寄せを行います。
この土寄せの代わりとなるのが、黒マルチです。
黒マルチで遮光することで、浅植えでもイモの生育スペースが確保でき、
かつ緑化を防ぐこともできます。
そのため、栽培後半に黒マルチをはずしてしまうと、
土寄せの作業をする必要があり、手間が余計にかかります。
黒マルチ栽培はメリットも多いですが、土寄せが不要な分、株元がぐらつきがちです。
茎が長くなってくると倒伏が増えるので、支柱や紐などを使って、茎を支えてあげましょう。
・収穫時の省力
黒マルチ栽培でジャガイモを育てると、土寄せが不要になります。
また、タネイモを浅く植えて育てることも可能なため、
新しくできたイモも浅い位置に育ちます。
そのため、収穫時期のイモを掘り上げる作業が、かなり楽になります。
浅い位置にイモがあるので、見落としも少なくなります。
黒マルチ栽培では、まず不要な茎を株元近くで切ります。
そのあとに黒マルチをはずして、見えているイモを収穫します。
軽く手で掘るだけでも、簡単に収穫ができるので、
小さなお子さんと一緒に収穫作業をするのも楽しめます。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方