ジャガイモ栽培 除草剤
このくらいの雑草は、手で引き抜けますよね
ジャガイモを栽培する時、どうも気になるのが雑草です。
ジャガイモは、おもに春と秋に栽培します。
春と秋は雑草がよく繁茂し、特に春に栽培する時は、
ジャガイモと同じように、雑草もぐんぐん生長する時期と重なります。
放置していると、収穫時期に雑草の方が繁茂しているということもあります。
そのような時に上手に使うと役立つのが、除草剤です。
ジャガイモ栽培での除草剤の使用についてまとめました。
[ジャガイモ栽培 除草剤]
■ジャガイモ栽培に除草剤は必要?
そもそもジャガイモ栽培で、除草剤が必要かどうかですが、
これは栽培している規模によって異なります。
自宅の庭で育てる程度であれば、
もし雑草がはえてきたとしても、十分対処することができます。
ところが、貸農園やプロの農家ほどの広いスペースで栽培する場合、
雑草がはえてくる量は尋常ではありません。
栽培中の手入れが比較的楽なジャガイモでも、
栽培スペースが広ければ広いほど、草引きまで手が回らなくなります。
小規模の雑草であれば、ジャガイモの生育を邪魔することもありませんが、
大量発生した場合や、雑草がジャガイモの草丈を越すほど生長すると影響が出ます。
大量に発生すれば栄養を奪われ、草丈がジャガイモの日当たりが悪くなります。
できれば薬剤を使わないようにするのが望ましいでしょうが、
どうしても対処できない場合は、除草剤も考慮した方が良いこともあるでしょう。
■ジャガイモ栽培に使える除草剤
除草剤には種類がたくさんあり、
ジャガイモに使えるものと使えないものがあります。
また、効果のある雑草の種類にも違いがありますし、
効果の出方や散布が可能な時期にも違いがあります。
・ロロックス水和剤
一年生の広葉雑草に効果が高い除草剤です。
利用するのは、植え付け直後~萌芽前までに1回です。
・センコル水和剤
一年生の雑草に効果があります。
植え付け直後~萌芽前の1回の利用が可能です。
・バスタ液剤
一年生雑草に効果がある除草剤です。
植え付け直後~萌芽前に1回利用することができます。
畝間の使用であれば、収穫21日前まで散布が可能です。
・ナブ乳剤
イネ科の雑草に効果が高い除草剤です。
この除草剤は、収穫前日まで使用することができ、2回までなら使うことができます。
*除草剤使用の際には、説明書を熟読し十分に注意してください。
こんなふうになる前に、除草剤を使いたいです
■除草剤を使わない工夫
除草剤を使わないために、使っても少量で済ますためには、観察が必要です。
雑草の種はどこからともなくやってきます。
まっさらな土地でも、気付けば雑草だらけになります。
少しの工夫で、雑草が発生にくくなるので、ぜひ試してみてください。
・マルチ栽培
ジャガイモはマルチを利用して栽培することができます。
特に黒色のマルチは、光の透過が少ない分、雑草の発生が抑えられます。
多少は雑草が生えることもありますが、対処できる範囲内のことが多いです。
・こまめな手入れ
寒い時期や涼しい時期は、雑草がはえてきても生長が遅く、
すぐに手入れをしなくても大丈夫なように思えます。
ところが、だんだんと気温が高くなってくると、
雑草の生長が早くなり、あっという間に繁茂してしまうこともあります。
指先でつまめないほど小さな雑草まで取り除く必要はありませんが、
引き抜けるくらいまで生長したものは、随時取り除いておきましょう。
毎日見回りをして、見つけた雑草をその場で取り除けば、
大量の雑草発生を避けることができます。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方