ジャガイモ栽培 除草剤
このくらいの雑草は、手で引き抜けますよね
ジャガイモを栽培する時、どうも気になるのが雑草です。
ジャガイモは、おもに春と秋に栽培します。
春と秋は雑草がよく繁茂し、特に春に栽培する時は、
ジャガイモと同じように、雑草もぐんぐん生長する時期と重なります。
放置していると、収穫時期に雑草の方が繁茂しているということもあります。
そのような時に上手に使うと役立つのが、除草剤です。
ジャガイモ栽培での除草剤の使用についてまとめました。
ジャガイモ 隣の除草剤
Q:ジャガイモを貸農園で育てていて、
隣の区画の方がギリギリまで除草剤・農薬などを散布していました。
こちらのジャガイモ区画にも、除草剤・農薬がかかったと推測されます。
そこで収穫したイモは食べても問題ないのでしょうか。
また、そのイモをタネイモにしようと考えていたのですが、
使っても問題なく育つのか気になります。
A:気になるようであれば処分するのが良いでしょう。
[秋ジャガイモ タネイモ 除草剤]
除草剤や農薬と聞くと、やはり身構えてしまいますよね。
使われた除草剤や農薬の種類によっては、
もちろん劇薬もあるので食用に適さない状態になっている可能性も考えられます。
ただ、一般の方が使われる程度の除草剤や農薬であれば、
基本的には葉に薬剤がかかることで効果が出るものが多いです。
そういった場合、土中に入っても分解される仕組みになっているため、
問題はありません。
また、現在栽培中のジャガイモが、問題なく生育しているようであれば、
除草剤や農薬の影響がほぼないと考えて良いでしょう。
もし除草剤が多量にかかったのであれば、ジャガイモ自体も枯れたり、
葉などに異常が見られるようになっているはずです。
ただ、どうしても気になるということであれば、今回はとても残念ではありますが、
育ったジャガイモは口にせず、処分した方が良いでしょう。
大丈夫かなと気にしながら食べると、本来は特に問題がないはずなのに、
何かしらの拒否反応などが出ることもあるからです。
もったいないですが、健全に過ごすためには必要な決断です。
次の春植え栽培のタネイモとしての使用ですが、こちらもお勧めできません。
これは、除草剤や農薬がかかっているかどうかは関係なく、
ジャガイモは自家採取のタネイモの使用が推奨されていないからです。
ジャガイモを自家採取で育てると、病害虫の被害が出る可能性がぐんと高くなります。
特にセンチュウ類の被害が出る可能性が高くなり、
ジャガイモだけでなく、他の植物にも影響が出ることも考えられます。
センチュウは一度畑に入り込むと、数が爆発的に増えます。
しかも駆除が非常に難しく、何年もかかるため、ジャガイモ農家の大敵です。
もちろん、家庭で消費する分には大きな問題にはならないかもしれませんが、
何の拍子に何が起こるかは予測できません。
畑で増えたセンチュウの卵などが靴裏に付着した状態で他のエリアに立ち入れば、
そこが新たなセンチュウの被害地となる可能性もあるのです。
除草剤や農薬のかかったジャガイモを食べたことへの健康被害が気になるなら、
収穫したジャガイモは処分する選択肢を考えましょう。
そしてタネイモとして使えるかどうかは、極力考えない方が良いでしょう。
厳しい言い方になりますが、その少しのことによって、
他に与える影響や被害の原因となります。
ジャガイモに関する他への影響や被害は、素人一人ではどうしようもできません。
自分の畑を守るためにも、周りの人の畑を守るためにも、
タネイモ準備は、市販のものを使うことをお勧めします。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方