ジャガイモ 春植え 秋植え

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ジャガイモ 春植え 秋植え

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ジャガイモの秋植え

 

 

ジャガイモは春に栽培するものというイメージがありますが、
地域によっては、秋にもじゅうぶん育てることができます。

 

春植えと秋植えではいくつかの違いがあるので、その違いをまとめました。

 

 

[ジャガイモ 春植え 秋植え]

 

 

■ジャガイモ 春植え 秋植え

 

ジャガイモは春と秋の年2回の栽培が可能ですが、育て方自体はあまり変わりません。
けれど、春植えと秋植えとで、変わることもあるのです。

 

・栽培時期が違う
春植えと秋植え、文字通り春に育てる方法と秋に育てる方法という違いがあります。
育てる季節が異なるので、ジャガイモの栽培開始と収穫時期の気温も変わってきます。

 

春植えは、温かくなってくる少し前に植え付けを行い、
生育が進むにつれて気温は上がり、夏になる前に収穫となります。

 

ジャガイモは暑さに弱いため、
本格的に暑くなる前に地上部が枯れ始め、収穫となります。

 

秋植えは、気温がまだ高い夏の終わりにタネイモを植え付け、
生育が進むにつれ気温が下がって涼しくなっていきます。

 

ジャガイモは寒さにも強くないため、
寒さが本格的になってくると地上部が枯れ、収穫となります。

 

・栽培できる品種が違う
スーパーに並ぶジャガイモの品種はあまり多くありませんが、
実はジャガイモにはたくさんの品種が存在します。

 

家庭菜園用として販売されているタネイモの種類も豊富なので、
スーパーでは見かけない珍しいジャガイモを育てるのも楽しいです。

 

そんなジャガイモですが、春植えと秋植えとで、
育てられるジャガイモの品種にも違いがあります。

 

ジャガイモが長く貯蔵できるのは、休眠している期間があり、
芽がでにくくなっているためです。

 

品種によって休眠期間が異なるため、それによって育てられる品種が変わります。

 

春植えは、基本的にどの品種でも育てることができます。
冬の寒さから春の温かい気候に移り変わる時、ちょうどジャガイモの休眠が終わります。

 

これはどの品種も同じなので、春植え栽培ではどの品種でも使えます。

 

ただ、タネイモを入手する時期が早かったり気温の低い日が続くと、
なかなか休眠が破れず、芽が動き始めないことがあります。

 

休眠したままのタネイモを植えると、発芽が遅れて生育に影響が出るので、
植え付け前に芽出し作業をするのがお勧めです。

 

秋植えで育てられる品種かどうかは、そのジャガイモの休眠期間に関わってきます。

 

初夏に収穫されたジャガイモは、休眠期間が長いと夏になっても休眠がとけず、
そのまま貯蔵が可能です。

 

反対に休眠期間が短い品種であれば、夏の暑い時期のピークを過ぎると、
休眠がとけて芽が動き始めます。

 

秋植え栽培では、この休眠が短い方の品種しか、栽培できません。

 

休眠が長い品種では、栽培時期までに休眠がとけず、
タネイモを植え付けたとしても、芽も出ずに終わる可能性が高いのです。

 

 

秋植えジャガイモ、味わいが濃く美味しい

 

 

・栽培できる地域が違う
春植えでも秋植えでも、ジャガイモ栽培に必要な期間は、だいたい決まっています。

 

ジャガイモはタネイモを植え付けてから、
最後の収穫の時まで3か月ほどかかるといわれています。

 

そのため、いつ栽培する場合であっても、
栽培期間3か月を目安として考える必要があるのです。

 

春植えの場合は、どの地域でもだいたい3か月の期間を設けることができます。

 

対して秋植えの場合は、地域によって寒くなるまでの期間に差があるため、
栽培できる地域と難しい地域とに分かれます。

 

中間地~暖地であれば、夏の終わりにタネイモを植え付けても、
寒くなるまでに時間がかかるので、3か月の栽培期間を確保できます。

 

寒冷地の場合、同じ時期にタネイモを植え付けても、
寒くなるのが早いため、十分な栽培期間を確保できません。

 

霜に当たったりして早くに地上部が枯れてしまうと、地下のイモも生長できないので、
収穫しても指先ほどの小さなイモしかない場合も多いです。

 

そのため、秋植え栽培では、中間地~暖地の比較的暖かく、
霜が降りにくい地域での栽培に限られています。

 

・開花の有無
ジャガイモも、実は花を咲かせることをご存知でしょうか。
以外にも色の種類もあり、品種によって異なる花色を楽しめます。

 

ただ、春植えか秋植えかによって、開花のしやすさが変わるようです。

 

春植え栽培では花が咲きやすい品種でも、
秋植えでは花が咲かないままに収穫にいたることも少なくありません。

 

ジャガイモは、花が咲いたから実ができるわけではないので、
花が咲かなくても新しいジャガイモがつかないわけではありません。

 

花が見られないのは残念ですが、
開花の有無とイモの発生や大小には関係ないので、心配ありません。

 

・貯蔵の注意点
春植えと秋植えでは、収穫する季節も異なります。
春植えなら初夏、秋植えなら晩秋~冬になります。

 

収穫の時期が異なるということは、収穫後の貯蔵中の気候も変わります。

 

春植えの場合、収穫後は気温が高くなっていくので、
風通しの良い涼しい暗所での保存が基本となります。

 

対して秋植えは、収穫後に寒くなってくるので、
春植えのように蒸し暑さを気にする必要はありません。

 

その分気になるのが、低温です。
ジャガイモは氷点下になるような寒い場所では、うまく保存できません。

 

秋植え栽培で収穫したジャガイモは、氷点下になるような場所は避けます。

 

ただし、暖房が効いた部屋では、夏と同じように暑さによって傷みやすくなるので、
暖房が効いていない場所を選ぶようにします。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


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