ジョアンナ
ジョアンナ C)株式会社ホーブ ジャパンポテト事業部
ジョアンナは、フランスで人気のあるジャガイモ品種です。
ジョアンナの特徴や育て方のコツ、オススメの料理法などをご紹介します。
[ジョアンナ]
・登録年 -
・登録番号 -
・作型 春作
・主な産地 フランス
・特性 煮崩れせず粘質
・栽培難易度 中級
■ジョアンナの特徴
・フランス生まれのおいしいジャガイモ
ジョアンナはフランスで育てられてきた品種です。
日本ではあまり馴染みのない品種で、
スーパーなどでは見かけることがほとんどありません。
けれどフランスでは、消費者総合品質レベルで、
10段階中8レベルという高評価を得ています。
それもそのはずで、ジャガイモが本来持っている大地の香りが強く、
甘みすら感じるほどの濃厚なおいしさを持っています。
同じフランス産のジャガイモ品種に「シンシア」がありますが、
ジョアンナはシンシアよりも小ぶりなのが特徴です。
表面の皮と中は黄色が強く、加工調理しても色が美しく、食欲をそそります。
・つるんとした表面
ジャガイモといえば、ゴツゴツとした形をイメージしますが、
ジョアンナは円筒形をしていて、表面がつるりとしているのが特徴です。
メークインによく似ていますが、メークインよりも細長い印象です。
目が浅く、つるんとしているので皮むきが楽な品種です。
・粘質でシンプルな調理に合う
ジョアンナは、どちらかというと粘質タイプのジャガイモです。
甘みがあり風味が強く、蒸したり茹でたりしただけのジョアンナに、
塩を軽くふったり、マヨネーズやバター、
醤油を少しのせて添えて食べるだけでも絶品です。
粘質で煮崩れしにくい肉質を生かし、
シチューなどの煮込み料理に向いています。
・センチュウに抵抗性
ジャガイモ栽培の天敵のセンチュウは、育てる時にとても気になるものです。
ジョアンナはセンチュウに対して抵抗性があるので、
安心して育てることができます。
・育てやすく家庭菜園に向く
フランス産のジャガイモと聞くと、
日本では育てにくいのかと感じますが、そんなことはありません。
ジョアンナはとても育てすく、収量も中程度で、家庭菜園に向く品種といえます。
■ジョアンナの栽培のポイント
・早どりに注意
ジョアンナは中晩生タイプの品種なので、収穫時期に早どりしないようにします。
同じフランス産の品種であるシンシアと比べても、
イモが十分に肥って収穫可能になる時期がやや遅いです。
早どりするとイモが小さいうちに収穫することになりますし、
ジョアンナ本来の風味が出ないこともあります。
遅く収穫すると、土中でイモが腐る原因になるのでお勧めしませんが、
早どりにも注意が必要です。
・株間を広く
ジョアンナはやや開帳性の品種で、株間を広くとっておくことがポイントです。
1個あたりのイモの重さはそれほどではありませんが、
円筒形をしていて長い形をしているため、
株間が狭いとイモが育つエリアが狭くなりやすいということもあります。
また、長く育ったイモが地表より上に出てしまわないよう、
土寄せ作業は必ず行うようにします。
■ジョアンナのオススメの食べ方
ジョアンナは粘質タイプのジャガイモです。
茹でる、蒸す、煮込む、焼くといった調理は合いますが、
油で揚げる調理法があまり合いません。
粘質でしっとりと水分を含んだ肉質なので、
油で揚げると油を吸い過ぎてしまうことがあるためです。
煮込んだ時に煮崩れしないため、
シチューやおでんなどの煮込み料理にぴったりです。
フランス生まれのジャガイモですが、醤油や出汁との相性も良いです。
甘みや濃厚な香りがあるので、大きめに切って煮込むことで、
ジョアンナ本来の風味を楽しむことができます。
茹でたり蒸したりする調理は合いますが、
潰した時に余計な粘りが出るため、ポテトサラダにはあまり合いません。
同じポテトサラダでも、さいの目切りにしレンジや蒸しで火を通し、
潰さず和えるようにマヨネーズと混ぜると、新感覚のポテトサラダができます。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方