ジャガイモ 秋植え 東北は?

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ジャガイモ 秋植え 東北は?

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山形のジャガイモ畑

 

 

ジャガイモは、春の栽培がメインですが、実は秋植えも可能な野菜です。
けれど、秋は春と違って気温が下がる時期です。

 

寒さが強い東北では、ジャガイモの栽培が可能なのでしょうか。

 

 

[ジャガイモ 秋植え 東北は?]

 

 

■ジャガイモ 秋植え 東北は?

 

ジャガイモは、春と秋の年2回の栽培が可能です。
春は日本全国で栽培が可能ですが、秋は栽培可能な地域が限定されています。

 

中間地や暖地では栽培が可能ですが、寒冷地では栽培が難しいといわれています。

 

そのため、秋植えジャガイモは東北での栽培も一般的ではなく、
春まで待った栽培するのが基本です。

 

というのも、寒冷地は寒くなるのが早く、
ジャガイモの収穫時期よりも前に本格的な寒さになります。

 

ジャガイモは暑さにも弱いですが、寒さにも弱い野菜です。
春栽培では夏に向けて気温が高くなってくると、地上部が枯れて収穫時期を迎えます。

 

それと同じように、秋栽培では冬に向けて気温が下がってくると、
地上部が枯れて収穫の時期を迎えるのです。

 

ジャガイモの栽培には、3か月ほど必要だといわれています。

 

秋植えの場合、8月下旬~9月上旬が植え付け適期とされているため、
東北などの寒冷地では、3か月を待たずに気温が下がってしまい、地上部が枯れます。

 

地上部が枯れたジャガイモは生育が止まり、
地中にできるはずの新しいイモができずに終わったり、
小さいまま栽培が終了することになります。

 

そのため、本来は東北での秋植え栽培は難しいといわれているのです。

 

 

■東北で育てるための工夫

 

東北でのジャガイモの秋植え栽培が難しいといわれていても、
やはり育ててみたくなるものです。

 

必ず成功するという保証はありませんが、いくつかのポイントを守ることによって、
東北でもジャガイモの秋植え栽培が可能になるかもしれません。

 

また、秋にジャガイモを育てるためには、タネイモが必要になりますが、
時期によってタネイモの取り扱いがない場合も多いです。

 

その場合は、インターネット通販などを利用するのがお勧めです。

 

 

 

 

・植え付け時期を早める
寒くなる前に収穫を終えるために、また十分な栽培期間を確保するためにできることは、
植え付け時期を早めることです。

 

東北は寒くなるのも早いですが、中間地や暖地に比べて涼しくなるのも早いです。

 

本来は8月下旬からが植え付け適期とされていますが、
東北なら早くに涼しくなるのを見越して、
8月上旬~8月中旬までの植え付けがお勧めです。

 

植え付け後、できるだけ早くに芽が地上に出てくるよう、
植え付け予定日の10日~2週間前から芽出し作業をしておくと良いでしょう。

 

芽出し作業をすることで、すでに芽が動いているタネイモを植え付けられるので、
植え付け後の発芽がスムーズです。

 

また、植え付けるタネイモは、必ず切らずに植え付けます。

 

気温が高いうちに植え付けるので、切り口からカビが発生したり腐敗して、
タネイモが傷む可能性が高いためです。

 

ジャガイモの芽出しに関しては、こちらを参考にしてください。

>> 秋植えジャガイモ 芽出し

 

・前半は暑さ対策
東北とはいえ、やはり残暑はあります。

 

暑さに弱いジャガイモは、気温が生育適温まで下がっていないと、
なかなか発芽しません。

 

それだけでなく、せっかく植え付けたタネイモが傷みやすくなることもあります。

栽培前半では、余分な暑さを避けるために、暑さ対策をしておきましょう。

 

夏は日差しが強く、直射が長時間当たる場所では、地温もかなり上がります。

 

午前中の日差しは嬉しいですが、午後から夕方にかけての直射は高温の原因なので、
午後からは直射にならないよう日除けを設置するのがお勧めです。

 

ホームセンターなどで販売されている、園芸用の遮光ネットや寒冷紗でも良いですし、
オーニングと呼ばれる日除けを使うのも良いでしょう。

 

ただし、風通しが悪くなると、発芽以降の生育不良の原因になるので、
風通しは確保しておきましょう。

 

・後半は寒さ対策
栽培前半は暑さ対策が必要ですが、後半に入ると今度は寒さ対策が必要になります。

 

涼しくなったと思っていたら、急に冷える日が出ることもあるので、
涼しいと感じたらすぐに行動するのがポイントです。

 

暑さ対策と同じく、寒冷紗などを使うのがお勧めですが、
前半と異なるのは、日差しをあまり遮らない覆いをすることです。

 

気温が下がると地温も下がり、ジャガイモ自身の生育が緩慢になります。

 

生育が遅れると収穫時期もずれて遅くなり、
本格的な寒さになる前の収穫が難しくなります。

 

涼しいうちは寒冷紗や不織布などの風通しも確保できる資材を使い、
気温が低くなったらビニールなどを使って全体を覆い、冷たい風から守るのがお勧めです。

 

さらに栽培後半に地温を確保するため、
植え付け場所に黒マルチをかぶせておく方法もあります。

 

栽培前半は気温が高いので、前半は敷き藁などをマルチの上にかぶせて、
直射が地面に当たらないようにしておきます。

 

気温が下がってきたら敷き藁などを取り除き、黒マルチに直射が当たるようにします。

 

黒マルチに直射が当たれば、地温を上げやすくなるので、
寒さによって生育が遅れるのを防ぐことができます。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


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