ジャガイモ 浅植え 収穫
ジャガイモは早くに栽培された野菜で、世界各国でも古くから愛されてきました
現在のように、気軽に菜園を行うようになる以前から、
日本でも多くの人に育てられてきたのが、ジャガイモです。
古くから栽培されているためか、
ジャガイモの栽培法にはそれほど多くの種類がないと思われていますが、
意外と栽培方法があります。
その中でも近年注目されているのが、浅植えです。
ジャガイモの浅植えとは、どのようなものなのでしょうか。
また、浅植えをした時の収穫は、どのようにすれば良いのでしょうか。
[ジャガイモ 浅植え 収穫]
■ジャガイモ 浅植えとは?
ジャガイモの浅植えとは、名前の通りタネイモを浅植えにして育てる栽培法です。
通常、ジャガイモのタネイモを植える時は、タネイモの上に土が5cm~6cm、
場合によっては10cmほどかぶせます。
浅植え栽培の場合は、覆土はほぼしません。
タネイモが隠れるか隠れないか、
あるいは地表から少し出た状態で植える超浅植え栽培というものもあります。
一般的な栽培法よりも覆土を薄くすることで、メリットが生まれます。
そのメリットと、浅植え栽培時のポイントをまとめました。
タネイモの上に土を5cm~10cmほどかぶせます
・収穫が楽
浅植え栽培の最大の利点は、収穫が楽なことです。
一般的なジャガイモは、栽培中に何度か土寄せを行います。
土寄せをすることで、新しいイモの発生を促すとともに、
イモが地表に露出して光が当たり、緑化するのを防ぐことができます。
浅植えの場合は、栽培中に土寄せをしないため、
新しくできたイモも地表近くに集まります。
一般的にはジャガイモは掘って収穫、あるいは引っこ抜いたとしても、
土中に残ったイモを探す作業が必要となります。
その点浅植え栽培の場合は、浅いところにイモができているので、
深くまで掘る必要がないのです。
ビニールマルチを使って畝を覆い遮光する
・土寄せが不要
浅植え栽培をする時は、ビニールマルチがセットとなります。
ビニールマルチを使って畝を覆うことで、
イモができた時に地表からイモが出ていたとしても、光を遮ることができます。
そのため、遮光のために行う土寄せの作業が、浅植え栽培では不要になります。
土寄せの作業自体は、それほど難しいものではありません。
けれど、栽培しているジャガイモの量が多ければ多いほど、作業は重労働になっていきます。
また、栽培初心者の方の中には、どれくらい土を寄せれば良いのか分からない、
ということもあるでしょうか。
土寄せ不要の浅植え栽培なら、そんな心配や悩みも不要です。
ただし、超浅植え栽培を行う時は、
マルチにあけた穴からタネイモがほぼ見えた状態となります。
そのままにしておくと、さすがに新しくできたイモに光が当たる可能性がありますし、
大切な芽を折ったり、害虫被害にあう可能性が高くなります。
超浅植え栽培を行う時は、芽が出たのを確認したら、
マルチの穴を埋めるように1度だけ土をかぶせておきましょう。
浅植え栽培は収穫がとても楽です
■ジャガイモ 浅植え収穫の方法
ジャガイモを浅植えで育てた場合、収穫はとても楽です。
まず、地際から10cmくらいまでのところで、地上部を切ります。
その後、ビニールマルチを全てはぎとります。
この時点で、すでに土からイモがちらほらと見えます。
浅植え栽培での収穫は、この見えている分の新しいイモを、収穫します。
中には、地中にもぐっているイモもあるので、
少し掘って取り残しがないかをチェックしておきましょう。
浅植え栽培では、地表に近いところにイモができるため、
収穫はとてもしやすいですが、踏んだりする可能性が高くなります。
イモがないかを注意深く見ながら、作業を進めましょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方