ジャガイモ 植え付け深さ
ジャガイモの植え付け深さは、栽培法によって変わります
ジャガイモを植え付ける時、
どれくらいの深さにすれば良いのか、迷うことがあります。
深すぎても浅すぎてもいけないような気がして、神経質になります。
ジャガイモを植え付ける時は、
どれくらいの深さにするのが適当なのでしょうか。
[ジャガイモ 植え付け 深さ]
■ジャガイモ 植え付け 深さ
タネイモを植え付ける時、どれくらいの深さに植え付けるのかは、
栽培法によって変わります。
ジャガイモの栽培法は、実は1つではありません。
一般的な育て方なら普通栽培、やや浅く植え付けて育てるなら浅植え栽培、
かなり浅く植えて育てる場合は超浅植え栽培と呼ばれることもあります。
どの栽培法を用いるかによって、植え付ける時の深さが変わります。
・普通栽培
普通栽培の一般的な植え付けは、
タネイモを植え付ける時に、まず畝に5cmほどの溝を作ります。
この溝に、タネイモを30cm間隔くらいに並べていきます。
そこに土を10cmかぶせれば、イモの厚みがあるので、
必然的に12~13cmくらいの覆土となります。
ジャガイモは、タネイモの大きさが品種や状態によって変わります。
春ジャガイモ栽培では、大きいタネイモは切って植え付けることが多いですが、
秋ジャガイモ栽培では切らずに丸ごと植え付けます。
いずれの場合も、タネイモが大きいままの状態で植え付けるのであれば、
少し深めに溝を作って植え付けると良いでしょう。
浅植え栽培、超浅植え栽培には、黒マルチが必要です
・浅植え栽培
浅植え栽培では、普通栽培よりも浅くタネイモを植え付けて育てます。
覆土の厚みがない分、発芽が揃いやすくなります。
ただし、土の厚みがないため、光の影響を受けやすくなるので、
黒色のビニールマルチを利用しての栽培がお勧めです。
黒色のビニールマルチを利用することで、栽培中の土寄せが不要となります。
普通栽培では、土の中にできた新ジャガイモが地表に出てこないよう、
何度か土寄せをします。
黒色のビニールマルチを利用した浅植え栽培では、土寄せの手間がかからず、
浅いところに新ジャガイモができるため、収穫時に土を深く掘る必要がありません。
タネイモを植え付ける時の深さは、だいたい5cm~10cmほどです。
タネイモの上に、2cm~5cmくらいの土が載っているようにします。
黒色のビニールマルチは、等間隔に穴があいているものも利用できますし、
穴のないタイプも使えます。
穴のないタイプは、畝に張ってから植え付け位置に穴をあける方法と、
植え付けてからビニールマルチを張って、
芽が出てきた部分だけを破いて芽を外に出す方法とがあります。
浅植え栽培、超浅植え栽培では、イモが緑化しないよう世話をしていきます
・超浅植え栽培
ジャガイモには、浅植え栽培よりもさらに浅く植え付ける、超浅植え栽培もあります。
普通栽培よりも少ないけれど、いくらか覆土する浅植え栽培よりも、
さらに覆土の量が減ります。
むしろ覆土なしで、土にタネイモを埋め込むだけ、という栽培法です。
畝の高さとタネイモが同じくらいの高さになるように埋め込みます。
あるいは、畝の上にタネイモを置くだけ、という場合もあります。
タネイモが地表に出ている状態なので、
このまま育てれば新ジャガイモも地表に出てきます。
浅植え栽培と同様に、黒色ビニールマルチを利用するものの、
あけた穴から光が入るため、
超浅植え栽培では、必要以上にビニールマルチに穴をあけないことと、
必要であれば、ビニールマルチの上から土をかぶせ、光を遮断します。
タネイモを植え付ける時は、畝にタネイモを置く、あるいは埋め込んでから、
黒色のビニールマルチをかぶせます。
芽が出てきたら、ビニールマルチを芽が押し上げるので、
芽の部分だけを最小限に破いて、芽を外に出します。
浅植え栽培よりも、さらに浅い所に新ジャガイモができるため、収穫は非常に簡単です。
地表に出ている新ジャガイモを、順番に拾うだけで、掘る必要はほとんどありません。
ただ、浅植え栽培よりも、光の影響を受ける可能性が高いので、
状態によって細かな手入れが必要となります。
浅植えに栽培を何度か経験して慣れてから、超浅植え栽培にチャレンジすれば、
浅植えによって起こる不具合を察知しやすく、失敗の可能性を減らすことができます。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方