ジャガイモ 植え付け時期 関東
静岡県 西浦のジャガイモ植え付け
ジャガイモの栽培時期といえば、春がメインです。
寒い冬から少し暖かくなってきた頃、ジャガイモの植え付けが始まります。
けれど、日本は地域によって気候が変わります。
寒い北海道と暖かい沖縄では、気温の上がり方もまったく違います。
気候が変われば、ジャガイモの植え付け時期も変わるものです。
関東では、ジャガイモの植え付け時期として良いのは、いつ頃なのでしょうか。
[ジャガイモ 植え付け時期 関東]
■ジャガイモ 植え付け時期 関東
関東地方は、東京都と中心に、
埼玉県・神奈川県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県の、一都六県からなります。
日本は地域によって気候が変わり、北海道や東北などは寒地、
あるいは寒冷地と呼ばれ、沖縄など温かい地域は暖地と呼ばれます。
関東地方は、おもに中間地となっています。
同じ関東地方であったとしても、地域によっては寒さが長引くところもありますが、
おおむね中間地として栽培して良いでしょう。
ジャガイモの場合、中間地であれば基本の栽培時期となる春ジャガイモと、
秋ジャガイモの両方を楽しむことができます。
関東地方に位置していたとしても、
他の県より寒さが早めに訪れるという地域もあります。
その場合、トンネルなどを利用して保温し、
地中のイモを十分に育てる工夫をしておけば、秋ジャガイモの栽培も可能です。
では、春ジャガイモと秋ジャガイモ、それぞれの植え付け適期はいつ頃なのでしょうか。
埼玉県深谷市のジャガイモ畑
・春ジャガイモ
関東で春ジャガイモを育てるなら、2月中旬~3月が植え付け適期となっています。
期間が1ヶ月半もありますが、その年の天候や気温、
栽培場所の日当たりの具合や栽培方法によって、
植え付けから発芽までの期間が異なります。
2月中旬に植え付けても、気温の低い日が続けば発芽には時間がかかりますし、
3月中旬頃の植え付けであっても、すでに芽出しが終わっているタネイモであれば、
比較的短い期間で発芽します。
ただ、あまり遅い時期に植え付けを行うと、どうしても生育期間が短くなりやすいです。
春ジャガイモは、どちらかというと気温の上昇とともに地上部が枯れていきます。
この時、梅雨とかぶってしまっていると、収穫や乾燥の作業がしにくくなります。
ジャガイモは土が乾いている時に収穫した方が、イモに水分が残りにくいのでお勧めです。
梅雨真っ只中に収穫時期が重ならないためにも、
3月中旬までを目安に植え付けると良いでしょう。
・秋ジャガイモ
関東で秋ジャガイモを栽培する場合、植え付けは8月下旬~9月上旬となります。
秋ジャガイモ栽培では、栽培開始の時期はまだ気温が高いことがありますが、
ほんの少し時期がずれるだけで、気温がぐんと下がることもあります。
そのため、春ジャガイモよりも適期の猶予が短いので、注意が必要です。
植え付けが早すぎると、暑さによってタネイモが土中で傷みやすくなりますし、
遅すぎると生育期間を十分に確保できずに寒くなるため、小さなイモしか収穫できません。
秋ジャガイモに適したジャガイモ品種の多くは、
やや小さめのイモがつきやすいものが多いので、
ヘタをすると食べられないくらい小さなくずイモばかりになることもあります。
関東地方の中でも、やや早めに気温が下がってくる場所の場合は、
トンネルや簡易的なハウスを使って、保温しておきましょう。
ジャガイモは霜に当たると、急激に地上部が枯れてきます。
地上部が枯れてしまえば、いくら掘り上げていなくても、土中のイモの生長も止まります。
新しいイモを十分なサイズにまで育てるためには、霜に当てないように、
ゆっくりでも生育を続けられるような工夫が必要となります。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方