ジャガイモ 奇形イモ

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ジャガイモ 奇形イモ

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奇形のジャガイモ

 

 

ジャガイモは、ごろごろゴツゴツとしたイメージがありますが、
それぞれの品種によって、ある程度形が決まっています。

 

ところが、育てていたジャガイモを収穫してみると、
イメージとは少し違ったような形をしたものが出てくることがあります。

 

男爵のように、元からゴツゴツとしている品種ともまた違う、こぶがついたようなイモや、
全体的に曲がったような形になるジャガイモを、奇形イモと呼びます。

 

ジャガイモに奇形イモが発生する原因とは、いったい何なのでしょうか。

 

 

[ジャガイモ 奇形イモ]

 

 

■主な症状

 

・こぶや曲がり
奇形イモとなったジャガイモは、一目で分かります。
正常なイモの場合、品種の差はありますが、ある程度の形は決まっています。

 

男爵なら丸みのあるゴツゴツとした形、
メークインならつるりとした長めの卵型などです。

 

奇形イモの症状が出ているイモは、本体の横にこぶのような膨らみが出ます。

このこぶの大きさは一定ではなく、程度によって大小の差があります。

 

大きいものでは、本体と見分けがつかないほど、大きくなっている場合もあります。

また、わずかに芽が出て、葉が出かかっている、ということもあります。

 

他にも、こぶは出ていないけれど、妙に曲がったイモが出ることもありますし、
全体的に凸凹がひどいものが出ることもあります。

 

こぶが出るか、表面の凸凹が出るかは、原因によって変わります。

 

 

こんな愛らしい奇形イモもあります

 

 

■主な原因

 

・二次生長
こぶが出ている奇形イモの主な原因は、二次生長によるものです。

二次生長とは、新しくできたイモの肥大が止まった後、再び肥大が始まることです。

 

一度肥大が止まったイモが再び肥大するため、こぶがついたような状態になるのです。

 

二次生長の原因となるのは、高温乾燥です。

特に春ジャガイモで起こりやすく、収穫時期直前に急激な気温上昇と乾燥によって、
土の中のイモが夏と勘違いしてイモの肥大を止め、休眠に入ります。

 

ところが、その後に雨が降るなどして水分が与えられて気温が下がると、
休眠が覚めて生育を再開します。

 

これが二次生長となり、奇形イモの原因となります。

 

・病気などの影響
表面の凸凹がひどい場合は、病気などが原因で、
イモの内側に問題が出ている可能性が高いです。

 

黒あざ病や黒色心腐などが発生した場合、イモの内側が崩れることによって、
外側にもその影響として凸凹が出るようになります。

 

収穫したイモの形がおかしい、変色が見られるなどがあれば、
イモを切ってみると異変がさらに分かりやすくなります。

 

 

マルチで乾燥対策をします

 

 

■対策

 

・高温乾燥に注意
病気によって起こる奇形イモに関しては、薬剤等を使った予防が一番です。

 

こぶが出るタイプの奇形イモを防ぐには、
イモが肥大する時期の高温乾燥に注意します。

 

イモが肥大する時期は、どうしても天候が不安定になるので、
敷きワラなどのマルチを活用し、過度な乾燥と急激な高温を防ぎます。

 

奇形となったイモは、その後に何をしても元に戻ることはありません。
予防しておくことが、一番の解決策です。

 

 

■判断基準

 

奇形イモとなっている場合でも、変色や傷みなどがないのであれば、
食べることができます。

 

けれど、こぶが出ていると皮を剥く作業が難しくなったりと面倒なので、
できるだけきれいな状態で収穫するためにも、対策は必要です。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


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