ジャガイモ マルチング 秋
ジャガイモのマルチング
ジャガイモは丈夫で、家庭菜園でも育てやすい野菜です。
育て方も難しくはありませんが、栽培法はいくつか種類があります。
その中でも注目されているのが、マルチングです。
マルチングを使ったジャガイモ栽培は、土寄せが不要だったり、
地温が上がりやすい分生育が良くなったりします。
ジャガイモは秋にも栽培が可能ですが、秋ジャガイモの栽培でも、
マルチングは生育に有効なのでしょうか。
[ジャガイモ マルチング 秋]
■ジャガイモ マルチング 秋
ジャガイモ栽培では、マルチングが良い効果をもたらすとして、注目されています。
春植えのジャガイモ栽培では、黒色のビニールマルチを利用することで、
栽培初期の低温を和らげ、黒色に光を集中させて地温を上げる効果が期待できます。
さらに、光を遮断することによって、土寄せをする必要もなくなります。
土寄せをせずに育てたジャガイモは、浅植え栽培といって、
収穫時に土を掘る必要がない分、取り忘れなども起こりにくいのが特徴です。
秋植えのジャガイモ栽培でも、マルチングがとても役立ちます。
秋植えジャガイモで使うことが多いのは、黒色のビニールマルチと敷きワラです。
黒色のビニールマルチは、遮光と保温、地温上昇効果があるので、
春植え栽培の方が効果が高そうですが、敷きワラと併用すると高温期でも使えます。
また、ビニールマルチをしておくことで、余分な水分が流れ込むのを軽減できます。
秋は長雨になることも多く、あまりにも湿気の高い環境では、
ジャガイモがうまく育たないことも少なくありません。
ビニールマルチを使って土に入り込む水分を減らすことによって、過湿を防げます。
秋ジャガイモもマルチングを使っての栽培は可能ですが、
より効果的に使うために、いくつかのポイントを知っておきましょう。
サツマイモのマルチング
・前半は敷きワラでガード
黒色のビニールマルチは、光を集めてマルチ内の温度を上げます。
秋植えのジャガイモの場合、栽培初期は高温になりやすいため、
どちらかというとマルチング栽培は不向きなように感じます。
けれど、黒色のビニールマルチは、後から設置することが難しいため、
できることなら最初から設置しておく必要があります。
黒色のビニールマルチの地温を上げる効果を弱めるためにお勧めなのが、
同じマル資材の敷きワラです。
スイカやイチゴなどの下に敷けば、実が泥はねで汚れるのを防ぐことができます。
他にも色々な用途で使える敷きワラですが、
この敷きワラを黒色のビニールマルチを設置した上に敷くことで、
マルチ内の温度を下げることができます。
というのも、敷きワラが黒色のビニールマルチの上にのっているため、
光が直接黒色のビニールマルチに当たりにくくなり、温度上昇が防げます。
さらに敷きワラによって畝に陰ができるため、涼しい環境を作りやすくなります。
敷きワラ以外のマルチも使えますが、
敷きワラは軽くて意外と丈夫なのでお勧めです。
敷きワラを使う場合は、マルチ抑えなどをうまく使って、
ワラが風で飛んでいかないようにするのがポイントです。
・後半は黒色で光を集めて
秋植えのジャガイモ栽培では、前半は気温が高いですが、
後半はどんどん気温が下がっていきます。
そのため、寒さに当たりやすい場所で育てていると、地上部が枯れる時期が早まります。
収穫が強制的に早まる分、土中のイモは小さいままで掘り起こされ、収量が減ります。
また、気温が低くなってくると、地上部が枯れていない間でも、
生長スピードが緩やかになります。
これによっても、十分な栽培期間を確保できていたと思っていても、
いざ収穫すると小さなイモばかりという結果になる可能性が高くなるのです。
栽培後半、気温が下がってきた時は、できるだけ地温が下がらないようにすることが、
生育スピードを落とさないポイントです。
そのためには、黒色のビニールマルチが有効です。
敷きワラと併用している間は、敷きワラの効果によって、
地温は上がりにくくなっています。
そのため、敷きワラを取り除くだけで、
簡単に地温を上げる効果を復活させることができます。
最初から黒色のビニールマルチを設置していることが条件となりますが、
敷きワラの併用で簡単に涼しくも温かくもでき、
さらには土寄せも不要なので収穫も楽になります。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方