ジャガイモ ベランダの栽培
西日の当たるベランダ、ほとんどの植物が嫌がる環境で育ててみました
ジャガイモは育てるのに広いスペースが必要と考えたり、
ベランダでの栽培が難しいと思われますが、意外と簡単に育てられます。
プランター栽培や袋栽培でと同様に、
ベランダでもジャガイモを育てることができます。
[ジャガイモ ベランダの栽培]
■基本はプランター栽培と同じ
栽培方法の基本は、プランター栽培や袋栽培での育て方と同じです。
大きめの容器とタネイモを準備しておき、適期に植え付けを行います。
栽培途中では芽かきを必ず行い、生長に合わせて土寄せや追肥を行いましょう。
タネイモの準備方法や、植え付け方法なども下記の基本の育て方に準じます。
>>ジャガイモ プランターの栽培
■ベランダ栽培での注意点
基本的にはプランター栽培や袋栽培での育て方と同じですが、
ベランダという環境で育てるために、注意しておきたいことがあります。
・日当たり
ジャガイモは、できる限り日当たりの良い場所で育てます。
日照不足になると、芽だしをして太くて立派な芽を伸ばしたものも、
徒長してひょろひょろになってしまいます。
ジャガイモはタネイモに養分が溜められているため、
生育初期はタネイモに含まれている養分で育つことができます。
けれど、生育後半になり、新しいイモがストロンの先端にでき始めると、
茎葉で光合成した養分が重要となってきます。
生育後半になっても茎がひょろひょろとしている状態では、
満足に養分を作ることができず、イモの肥大が弱くなります。
ベランダ栽培の場合、ベランダを囲んでいる部分が柵状なのか、
光を通すのか、壁で風も光も通さないのかで、かなり日当たりが異なります。
壁のように光を通さない素材の場合、高い位置からの光しか当たらないため、
台などの上に置いて日当たりを確保する必要が出てきます。
反対に、柵や光を通す素材でできている場合は、隙間から光がとれるため、
高い場所に置かなくても日当たりが確保できる場合があります。
ベランダといっても、日当たりや風通しは一定ではありません。
自宅のベランダの日照時間や、日がよく当たる場所を把握しておきましょう。
西日の当たるベランダで、標準プランター栽培、収穫は思いのほか立派でした
・水管理
ベランダといっても、屋根のあるタイプと屋根がないタイプがあります。
屋根があって雨が当たらない場合は、雨が降っても、ジャガイモに雨は当たりません。
そのため、雨が当たるベランダで育てるよりも、土が乾きます。
ジャガイモ栽培は、春が基本で、地域によっては秋に栽培することもできます。
春の場合、まだ肌寒い時期に植え付けを行い、
だんだん暖かくなる春~初夏にかけてが生育のピークとなります。
そのため、気温が高くなるまでは土が乾きにくいですが、
気温が上がってくると生育スピードも上がり、土がさらに乾きやすくなります。
植え付け後に芽が地上に出てきたら、毎日土の状態をチェックして、
乾いているようであれば、容器の底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
確認が面倒だからと、毎日水を与えていると、
気付かないうちに過湿となることがあるので注意しましょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方