秋ジャガイモ 肥料
芽が10㎝ほど育った頃、芽かきと追肥をします
ジャガイモは、春栽培のイメージが強いですが、
中間地や暖かい地域であれば、品種によって秋の栽培も可能です。
春と秋では季節が異なるため、管理も微妙に違ってきます。
秋ジャガイモの肥料を与えるタイミングや肥料の種類には、
何か違いがあるのでしょうか。
[秋ジャガイモ 肥料]
■肥料の基本は春と同じ
秋ジャガイモを育てる時の肥料の種類や与えるタイミングは、
基本的に春栽培と同じと思って追いて問題ありません。
>>ジャガイモ 肥料
与える肥料の種類は、窒素・リン酸・カリのバランスが同等のものが適しています。
化成肥料か有機質肥料か迷うことがありますが、どちらも長所短所があります。
両方の良いところを活かすなら、
化成肥料と有機質肥料をブレンドした肥料を選ぶと良いでしょう。
肥料を与えるタイミングは、土寄せを行うタイミングが目安となります。
植え付け後、芽が地上に出てきて10~15cmほどになったら、芽かきを行います。
ジャガイモの芽かき
この芽かきの時、芽が倒れないように土寄せを行うのと同時に、
1回目の追肥を行います。
2回目の追肥は、蕾が見えてきた頃です。
この時も、土寄せと一緒に追肥を行います。
1回の追肥で与える量も、春と同じです。
1株あたり10gほどが目安となります。
■花が咲かない場合
肥料を与えるタイミングは、芽かきの時と蕾が出てきた頃の2回です。
1回目の追肥のタイミングである芽かきは、
地上に出てきた芽が10㎝ほど育った頃のタイミングで行います。
ところが、2回目の追肥のタイミングである、
蕾が見えた頃というのが、難しい場合があります。
というのも、ジャガイモは品種や栽培環境、管理方法によって、
花が咲きやすくなる場合と、咲かない場合があるのです。
ジャガイモの花は、白、紫、混じった色など愛らしいです
秋ジャガイモの代表品種である、デジマやアンデス赤といった品種は、
蕾がついて花も咲くことがある品種ですが、絶対に開花するとは限りません。
ジャガイモは、土中のイモをつけるために花を咲かせているわけではないので、
花が咲いても咲かなくても、イモができるかどうかにはそれほど影響はありません。
むしろ花をたくさん咲かせたままにしておくと、
株が疲れてイモの肥大が悪くなる場合もあります。
ただ、蕾がつかないと、追肥のタイミングが分かりにくいです。
そんな時は、1回目の追肥からどれくらい時間が経過したかで、
2回目の追肥のタイミングを決めるのがお勧めです。
1回目の追肥は、タネイモの植え付けを行ってから、約1ヶ月後に行います。
1回目の追肥からまた1ヶ月ほど経ったら、2回目の追肥を行うようにします。
ジャガイモの栽培は、だいたい3ヶ月ほどです。
植え付け前に元肥を入れ、その後1ヶ月経ったら1回目の追肥、
それからさらに1ヶ月経ったら2回目の追肥を行えば、
その後1ヶ月経った頃にはちょうど収穫のタイミングとなります。
ジャガイモはもともと痩せた土地でも育つことのできる野菜です。
肥料が切れないようにだけ注意し、定期的に与えることで、
地上部の生長を止めることなく、地下のイモを肥らせることができます。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方