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ディンキー

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ディンキー

 

 

ディンキーは、フランスで生まれたジャガイモ品種です。

日本で登録されたのは2013年と、

まだまだ新しい品種なので、

まだ見たことがないという方も多いかもしれません。

 

そんなディンキーの特徴や、栽培のポイントなどをまとめました。

 

 

[ディンキー]

 

 

・登録年 2013年
・登録番号 Dinky
・作型 春作
・主な産地 全国
・特性 ほくほくの粉質
・栽培難易度 中級

 

 

■ディンキーの特徴

 

・淡い赤色が目を引く
ディンキーは、皮が淡い赤色をしているのが特徴です。

ジャガイモには、他にもアンデスレッドや、

ノーザンルビーなど、皮が赤いものがあります。

 

同じ赤皮といっても、赤にも色幅があり、

品種によって赤の濃淡は様々です。

ディンキーの場合は、赤皮品種の中でも薄い色をしています。

 

土の中から掘り上げた時には、土汚れがついているせいもあり、

あまり赤皮という印象を受けませんが、

水で洗ってキレイになるときちんと赤色をしているのが分かります。

 

皮は赤色ですが、中の肉色は白いので、

皮を剥くとまた違った印象になるのも、

ディンキーの特徴といえるでしょう。

 

形はやや長い楕円形をしていて、

メークインなどと似ていますが、肉質は粉質です。
目がとても浅いので、皮むきが楽で調理しやすいのも嬉しいです。

 

・ほくほくの食感
ディンキーは、イモがやや長い楕円形をしていて、

メークインと似ているため、

粘質タイプだと思われることが多いですが、実は粉質です。

蒸したり茹でたりすると、ほくほくの食感がたまりません。

 

バターなどのコクのあるものや、

油との相性がとても良いので、揚げ物やグラタン、
ジャガバターなどに利用できます。

 

煮崩れが心配なので煮物には向きませんが、

皮ごと素揚げしたものをさっと煮る程度なら、
煮崩れの心配はありません。

 

味はあまり強くないので、どのような味付けにも利用でき、

オールマイティーな使い方ができます。

 

・大きなイモがごろごろ多収穫
ディンキーは、イモ1個が少し大きめに育つ品種です。
1株につくイモの数も比較的多いので、家庭菜園で育てても、

しっかりとした量のイモを収穫することができます。

 

家庭菜園でジャガイモを育てた時、

収穫するまでイモがどれくらい育っているのか分かりません。

いざ収穫してみた時に、

小さなイモが数個あるだけでは、寂しいですよね。

 

ディンキーはイモの個数も重量も多めの品種なので、

収穫時のガッカリ感がありません。

ただ、栽培状況によっては、イモの数が極端に多くなり、

イモ1個の大きさが小粒になることもあります。

 

 

■ディンキーの栽培のポイント

 

・そうか病に注意
ディンキーは1株につくイモの数が多く、

イモ自体も大きめなのですが、

そうか病に弱いという弱点があります。

 

そうか病は、土壌がアルカリに寄っていると発生しやすい症状です。

栽培前に土作りを行う時、苦土石灰を加えて中和させます。

 

この時の苦土石灰の量が多かったり、

長年たくさんのアルカリ性資材を投入している場所だと、

アルカリ性に傾きやすくなっていることがあります。

 

できれば土壌改良を行う前に、

土の酸度をチェックしておきましょう。

 

弱酸性や酸性であれば、

通常と同じように苦土石灰を加えて土を作り、

もし中性に近い場合は、苦土石灰の量を減らします。

 

アルカリ性にすでに傾ている場合は、

酸性にする資材を加えて調整しておきましょう。

 

・水はけの良い土で栽培
ディンキーは中晩生タイプです。
イモの肥大や発生が少し遅めなので、栽培期間が少し長めです。

 

イモが発生して育つまでの間、

地上部の枝葉や地下の根が異常を起こすと、

イモがうまく育ちません。

 

できるだけ大きなイモをたくさん収穫するためには、

土作りをしっかりと行います。

そうか病予防のため、アルカリ性にしないのはもちろん、

水はけの良い土を作ることも大切です。

 

 

 

 

■ディンキーのオススメの食べ方

 

 

ディンキーは、粉質ほくほくの食感が特徴です。
味はそれほど主張が強くなく、

どのような味付けでも素直に受け入れてくれます。

 

油やバターなど、コクのあるものとの相性が良いので、

シンプルにジャガバターにしてもおいしいですし、

ポテトグラタンにしても、ほくほくの食感が楽しめます。

 

潰してコロッケやポテトサラダにするのもお勧めです。

 

フライドポテトにすれば、

熱々でほくほくのおいしいポテトを味わえます。

皮が淡い赤色をしていますが、揚げ色がつくと色が薄まるので、

赤色を目立たせることはできません。

 

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方

 

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ジャガイモ 品種

ジャガイモ シンシアの収穫

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■ジャガイモ シンシアの収穫

 

2017年の1月末にタネイモを購入したシンシア
じっくり1ヶ月ほどの時間をかけて芽出しをし、2月26日に植え付けました。

 

1つのタネイモを半分に切り、4つを普通植えに、
残りの4つを逆さ植えにしてみました。

 

芽が出るまではやきもきしましたが、
1つ芽が出ると次々と芽が出てきて、その後はすくすくと育ちました。

 

それから3ヶ月ほどが経ち、勢いのあった葉が少しくたびれた感じになった、
5月23日、収穫を決意しました!

 

 


まだまだふさふさです

 

 

ちょっと分かりにくいですが、
画像の右側の列が普通植え、左側が逆さ植えにした分です。

 

こうやって並べて写真に撮ってみると、
普通植えの方が色が薄く、くたびれ度が高いように見えます。
生育中は、それほど枝葉の大きさや勢いに差はありませんでした。

 

 


株元はボロボロ

 

 

株元は、普通植えも逆さ植えも、どちらもボロボロです。
これは地上部が茂ってきた時に、雨で倒れてしまい、
その時にナメクジやらダンゴムシやらに食われた後だと思われます。

 

中にはニジュウヤホシテントウが食害したものもあるのでしょうが、
それほど大きな被害は出ていません。

 

マルチ栽培は土寄せをしないので、地上部が倒れてしまうのがネックです。
我が家は支柱を畝の両端に立て、ジャガイモの茎を支えるように紐を渡しました。

 

 


土はよく乾いています

 

 

地際で茎を切り、マルチを取り除きました。
土の表面から、ちらほらとジャガイモの頭が見えています。

 

マルチをかける時から土が乾いた状態で、それから水を与えたことはありません。
自然に降った雨だけが水分源となっていましたが、
地上部が萎れたりすることはありませんでした。

 

ジャガイモって、本当に強い植物です。
マルチ栽培は土寄せの作業が不要なため、手間が省けます。

 

さらに、土を寄せていない分、このようにジャガイモが地表近くにできるので、
収穫する時に深く掘る必要がありません。
土もよく乾いているので、手で簡単に収穫できました。

 

 


逆さ植えの総重量は?

 

 

普通植えと逆さ植えを、それぞれ集めて重さをはかってみました。

 

まずは逆さ植えの方からです。
4株で1513gでした。

 

タネイモは1袋500g入りだったので、
この時点でタネイモの3倍の重量になったということになります。

 

 


普通植えの総重量です

 

 

次は、普通植えの重量です。
4株で1537g!?

 

逆さ植えの方が収量が上がるという噂だったのですが、
普通植えの方がほんの少しだけ多く収穫できたという結果になりました。

 

ほとんど差はない結果でしたが、
逆さ植えにかなり期待していただけに、少しショックでした。

 

ただ、もしかすると逆さ植えの方は、収穫にはまだ早かった可能性があります。
というのも、最初の画像を見て分かる通り、
逆さ植えの方はまだ茎葉が元気で、色もあまり抜けていません。

 

対して普通植えの方は、下葉がすでに黄変している状態でした。
つまり、逆さ植えの方は、まだイモが生長途中だった可能性があるということです。

 

もう少し長く置いていたら、もしかすると結果は逆転していたかもしれません。
これはまた来年もやってみる価値がありそうです。

 

 


収穫後は日向に置いて乾燥させました

 

 

土がよく乾いていたので、手で軽くなでるだけで、土が落ちてキレイになりました。
それにしても、シンシアはすごく芽が浅いです。

 

男爵のような凸凹はほぼありません。
表面はつるっとしていて、皮が薄いのが見た目からでもよく分かります。
半日明るい日陰で乾燥させた後は、暗所で保存しています。

 

 


念願のチンジャオロース!

 

 

育てるジャガイモの品種に悩んでいた時、
ある目標を達成するために、シンシアを選びました。

 

それがジャガイモのチンジャオロースです。

 

シンシアはしっとりしていて、煮崩れしにくい品種です。
火が通っても粉っぽく崩れることがありません。

 

このシンシアを、タケノコの代わりに使って、チンジャオロースを作りました。
太めの千切りにしたシンシアをレンジにかけ、半分くらい火を通しておきます。

 

あとは、チンジャオロースを作る手順と同じです。
今回は市販のチンジャオロースのタレを使いました。

 

実際に食べてみた感想は、かなりおいしい!
タケノコのようなシャキシャキ感はありませんが、
少しねっとりとしたシンシアと、
中華のチンジャオロースのタレの味がとてもよく合っていました。

 

今回は収穫が少し早かったこともあり、小さいサイズがたくさん収穫できました。
シンシアは休眠も長いので、きちんと保存して使い切りたいと思います。
*栽培と記事は、幸さん担当です。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方

 

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