ジャガイモ 植え付け 遅れた
ジャガイモ栽培では、タネイモを植え付けて育てます
ジャガイモはとても丈夫で育てやすく、
地域によって春と秋の2回栽培ができるということもあり、
家庭菜園でも人気が高まっています。
ジャガイモ栽培では、タネイモを植え付ける時期は、決まっているのでしょうか。
もし植え付けが遅れた場合は、どうすれば良いのでしょうか。
[ジャガイモ 植え付け 遅れた]
■ジャガイモ 植え付け 適期
ジャガイモはとても丈夫で、初心者でも育てやすい野菜です。
スーパーなどであれば、年中売られています。
けれど、いつでも栽培ができるというわけではありません。
ジャガイモは貯蔵性が高く、収穫後も長く置いておくことができるため、
年間を通して販売が可能になっているのです。
栽培できる時期は決まっているので、
それにともなって植え付けの時期も決まってきます。
ただ、日本は地域によって、気候が少しずつ異なります。
大まかに分けると、北海道や東北などの寒冷地、関東から近畿近辺までの中間地、
九州以南の暖地とに分かれます。
寒冷地は寒いため、春に暖かくなるのが遅く、
反対に暖地は春に暖かくなるのが早いのが特徴です。
中間地は寒冷地と暖地の中間くらいで、基準となりやすい地域です。
春ジャガイモは、全域で栽培が可能ですが、植え付け時期が異なります。
基準となる中間地では、2月下旬~3月頃が植え付け適期となります。
これよりも暖かい暖地では、2月~3月上旬が植え付け適期となります。
暖かくなるのが遅い寒冷地では、4月~5月が植え付け適期となります。
植え付けが遅れると小さいイモになりやすく残念です
■ジャガイモ 植え付け 遅れた
植え付け適期がわかっていても、何かの都合で植え付けが遅れることがあります。
うっかり日付が過ぎてしまった、天候が悪く雨で延期が続いた、
なかなか気温が上がらずに植えるのをためらった、など理由は様々です。
いずれの場合であっても共通しているのは、
植え付けが遅れた分だけ生育が遅れる可能性がある、ということです。
ジャガイモは、暑さや寒さによって休眠に入ります。
春ジャガイモでは、夏に近付くことによって気温が上昇し、
休眠に入ろうとして地上部が枯れてきます。
秋ジャガイモでは、冬に近付くことで気温が低下し、地上部が枯れていきます。
地上部が枯れれば、ジャガイモは生育しないので、収穫ということになります。
生育期間が短ければ、その分地下のイモが肥大する期間が短くなるので、
結果として収量が落ちるわけです。
一般的なサイズより小さくても、家庭菜園レベルであれば、
収入に直結することがないので問題は少ないでしょう。
ただ、あまりにも小さいイモは、食べるのに適さないことが多いため、
最悪の場合、収穫ゼロというケースもあります。
アンデスレッドの収穫
生育期間をきちんと確保し、ある程度の収量を実現させるためには、
適期での植え付けが欠かせません。
適期を過ぎても、実際に栽培してみると意外と育ったということもあります。
反対に、適期に植え付けたのに天候不良でうまく育たないこともあるでしょう。
それでも、適期に植え付けた方が、きちんと育つ可能性は高くなるのです。
それでも、適期より少し遅れる程度であれば、問題なく育つことが多いです。
2週間以上遅れると、栽培期間が短くなってくるので、収量が不安になってきます。
ジャガイモは収穫時期が夏野菜の植え付け時期と重なることが多いので、
あまりにも遅れているのであれば、春ジャガイモの栽培は諦め、
夏野菜のスペースの確保を優先した方が良いでしょう。
秋ジャガイモの場合は、冬野菜の植え付けが終わっている時期に収穫となるため、
スペースの確保は考えなくても構いません。
けれど、生育期間が短くなることに変わりはありませんので、
十分な期間がのぞめないのであれば、春まで栽培を延期した方が良いでしょう。
栽培を中止した場合、入手したタネイモの問題が残ります。
春、秋ともに使えるデジマやアンデスレッドなどの品種で、
秋ジャガイモを栽培しようとした場合に、休眠がやぶれていないのであれば、
そのまま冷暗所に置いて春まで保存し、春ジャガイモとして栽培できます。
春ジャガイモの場合は、気温上昇によって萌芽する可能性が高いです。
もし保存中に芽が出て伸びてきた場合は、諦めてタネイモは処分し、
次の栽培時に新しいタネイモを準備しましょう。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方