ジャガイモ 植え付け 草木灰
各社から販売されている草木灰 C)楽天市場
ジャガイモは、タネイモを植え付けて育てます。
タネイモを植え付ける時、そのまま丸ごと植えることもありますが、
タネイモが大きい場合は、切ってから植え付けることもあります。
タネイモを切った後、草木灰を切り口にまぶすと書かれていることが多いですが、
草木灰は必ずまぶした方が良いのでしょうか。
また、草木灰以外のものでも良いのでしょうか。
[ジャガイモ 植え付け 草木灰]
■ジャガイモ 植え付け 草木灰
ジャガイモ栽培では、草木灰を使用すると書かれていることが多くあります。
そもそも草木灰とは、いったい何なのでしょうか。
草木灰とは、その名の通り草や木を燃やした後にできた灰のことを指します。
国が指定する特殊肥料として、家庭菜園や農家で古くから使われています。
現在は、化成肥料が主流となったことと、
家庭では簡単に草木灰を作成できなくなったこともあり、
草木灰を肥料の中心に使用することがあまりありません。
草木灰には、窒素がほぼ含まれておらず、
リン酸やカリ、カルシウムが主に含まれています。
ただ、成分の割合に関しては、燃やした原料によって変わるので、
一概にこれという数値は発表されていません。
市販されている草木灰であれば、パッケージに成分の割合が書かれているので、
土作りや追肥に使用する場合は、参考にすると良いでしょう。
草木灰をまぶしたタネイモ
・草木灰は必要?
草木灰は、石灰などと同様に、土をアルカリ性に傾ける資材としても使われます。
けれど、ジャガイモ栽培では、土をアルカリ性にするのは良くないとされます。
これは、そうか病などの病気が出やすくなったり、
生育不良が起こりやすくなるためです。
では、なぜジャガイモ栽培で草木灰を使うかというと、
タネイモを切った時に、切り口から腐敗するのを防ぐためです。
タネイモの切り口にまぶす程度の量であれば、
土がアルカリ性に大きく傾くことはほぼありません。
ただ、草木灰を必ずタネイモの切り口にまぶさなければならない、
ということはありません。
要は、タネイモの切り口から腐敗するのを防ぐことができれば、
草木灰を使う必要はないのです。
タネイモを切った後、数日間切り口を乾かすことで、
切り口の湿りが取れて腐敗しにくくなります。
切り口をしっかり乾燥した状態にできれば、草木灰を使う必要はありません。
ジャガイモシリカ 便利です
・草木灰とシリカ
草木灰は、ホームセンターや園芸店などで売られていますが、
ジャガイモ栽培の時期になると、草木灰の他に「シリカ」や「ジャガイモシリカ」
と呼ばれるものも販売されるようになります。
このシリカと呼ばれるものも、タネイモの切り口にまぶすための資材です。
草木灰とシリカの違いは、原料にあります。
草木灰が草木を燃やした後の灰であるのに対し、
シリカはゼオライトという鉱物からできています。
どちらにもタネイモの腐敗を防ぐ効果がある他、ミネラルなどの微量成分を含み、
ジャガイモの発芽を促進する効果も期待できます。
ジャガイモ栽培では、どちらを使っても構いません。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方